Bruce Gary ( THE KNACK )
Get the Knack/ The Knackドラマーでも、この人の名前を知っている人は結構少ないのではないか。THE KNACK、マイ・シャローナと言えば、多くの人が知っているだろう。あのバンドが世に登場したときのドラマーである。この曲が、初めてドラムをコピーした曲かもしれない。 ドドタド、ドッタッ、ドッタッ、ドドタド、ドドタド、ドッタッ、ジャーンタド、ドドタド... 両手を使って、フロアタムとタム、そしてスネアを行ったり来たりしながら叩く。その昔、ラジオでFENばかり聴いていた頃に、この曲は超大ヒットし、毎日のようにかかっていた。で、なんだかドラムがいいなぁと思い「真似してみたい」と思ったんだと思う。あまりよく憶えていないけど。まぁまだドラムのこともよくわからず、耳で聞く限りバスドラムとスネアだけなのかと思って、ハイハットも叩いていないし、右手が暇な演奏だなぁと思っていた。ところが、NHKの番組に出るというので見てみたら、両手でタムを使っていて、合間にはバスドラムを入れている。 パズルみたいだなと思いながら、右手と左手がどういう風に動いているのかを紙に書いたりしたのを憶えている。それと同時に「やっぱりそれなりのことをみんな工夫してやっているんだな」と感じさせられたのだった。 THE KNACKは、とにかくマイシャローナが爆発的に売れたものの、この曲の後はあまりヒットが続かずBruce Garyは脱退、後にテリー・ボジオを迎えてアルバムを作ったりしたようだ。Bruce Garyはその後ポップスやロックのアーティストのツアーとかやっていたようだが、あまりよくわからない。1枚目のアルバム「Get the Knack」はすでに20年以上経っているアルバムだが、今聴いてみてもドラムはなかなかに素晴らしい。ドラムはたぶんグレッチ、非常によいサウンドで演奏のアイデアも実力も高い。あの頃はテクニック的なこととかバックボーンとか、そんなことはちっともわからなかったけれど、本当にストレートで気持ちのよいドラミングなのです。 ( 2005/03/19 )
|