Ginger Baker ( Cream )

Live Cream

バンドに誘われてストーンズをやっていた頃。なんだか他の学校の連中にも誘われて、公民館みたいなところを借りてライブとかやった記憶がある。あの頃のあの連中はすごいバイタリティだったな。でも、自分は連中の顔以外ろくに憶えていない。なんてこった。

で、誘われるままにやっていた私は、「これやるから」と渡されたテープを聴いて、適当に憶えて叩く。それだけだった。後から、その中の曲がクリームだと知った。んでもって、ジンジャー・ベイカーの名前がそれとつながったのも後のことだった。しかも、クラプトンがクリームをやっていたなんて、つい最近知った(嘘)

なんちゅうかおどろおどろしいイメージがあった。コピーするために聴くんだけど、あんまり最後まで聴いてられないっていうか、憶えきれないっていうか...。もちろんちゃんと叩けたという憶えも無いのだが。だから、その頃はジンジャー・ベイカーのドラミングに対してどうこうという気持ちもなかった。

それから何年も経ち、ドラムにハマッて山木秀夫さんを聴きまくっていたとき、山木氏のソロアルバムでジンジャー・ベイカーとツイン・ドラムで演奏しているものがあった。なんていうか、ブルドッグ対土佐犬、みたいな感じでスゴイのだ。え、例えが良くないって? いやいや、なんていうんだろう。あの時代を創り上げた人のドラム。なんというか、スケールが違っていて、楽しいからとか好きだから叩く、というよりは「叩くことで何かを為し得る」というものが感じられる。信念...なんだろうか。若かりし頃のドラミングを生で見てみたかったなぁ。やっぱひと世代作った人って言うのはなにかしら凄いものを持っていると感じちゃうのです。

( 2005/03/21 )