Ian Paice

Space Truckin'なのだ。

ディープ・パープルですか。そういえば、クリームもそうだったけれど、この曲もこれがディープ・パープルだとかそんなことは知りもせず、ただただバンドのヤツから渡されるテープに入っている曲として聴いていた。しかし、この曲は、途中でドラムソロがあるのだ。これが、あの頃の自分にもとてもカッコよく、しかもどうやっているかよくわからないところがやる気に火を付けた、というような記憶がある。

Space Truckin'は、結構キメキメアレンジつうか曲の展開が組み立てられていて、そもそもそういうドラマ仕立てな曲が好きだったのかもしれないが、なんていうか理屈抜きに叩きたくなる曲だった。あの当時の曲って言うのは、曲にしろ演奏にしろ、原始的なパワーを感じる。たぶん、演奏する理由がストレートに存在していて、なおかつそれがなんの躊躇もなく曲に注がれたのだろう。

ある時、誰かがこれを聴いていて「あ〜!この曲懐かしいじゃんか!ねぇねぇ、これってなんていう曲?誰がやってんの?」なんてトボケた質問をしたことがあった。そうして久しぶりに聴いたドラムソロはストーリー性があってエネルギッシュで実にカッコよかった。あの時代の音って、実に奥が深くて素晴らしい。クラシックの表現力を持った楽器でロックをやっていた、みたいな。ドラマーはあのドラム・ソロは必ず聴くべきだとすら思うのだ。

( 2005/03/21 )