佐々木 隆

Super Flight / CASIOPEA

高校時代になんとなく始めたドラムだったが、だんだんとインストものに興味が出始めた。スティーヴ・ジョーダンでドラミングに対する興味に火がついたのだろう。高中正義のブルー・ラグーンとか聴いていたような覚えもある。他にもいろいろ聴いてみたくなり、当時姉貴が仕事していた関係でキーボード・マガジンやジャズライフが家にあったので読んでみたり、家にあるレコードとか引っ張り出してきてみたり。

そのとき家にあったのがCASIOPEAのSuperFlightだった。「あっ、何かしら同じ系統の音楽だな」と思いながら「いいものを見つけたぞ」という気持ちだった。このあたりから、あの頃クロスオーバーと呼ばれ始めていたものを聴き始めたんだと思う。我ながらいい加減な記憶だ。

このアルバムのドラマーは佐々木隆。今でも時々聴いてみたりするが、サウンドが独特で、すごく研究しているというか、フレーズも含めて練っている感じ。かなり気合が入った演奏で、アグレッシヴに叩きまくり、曲に彩りを与えている。出るとこは出て、抑えるところは抑える。この緩急が極端なほどで、なんというかものすごいドラムに対する強い意欲を感じずにはいられない。

彼のあのアルバムでのドラミングっていうのは、最近のドラミングに忘れられたものが入っていると思われる。どういう発想でああいうフィルやパターンやダイナミクスの変化をつけるのか、曲を聴いていると確固たる理由を感じることができるのだが、真似しようと思ってもなんだか全く匂いが近くならないのだ。ある意味外人的なものを感じる。

( 2005/03/23 )