Vinnie Colaiuta

Night Walker / Gino Vannelli

ビニーといえば、押しも押されもせぬナンバーワンドラマー。うまい。余裕がある。キレがいい。コクがある。私が好きなのは最初にビニーを聴いたのは「NIGHT WALKER / GINO VANNELLI」だった。その後もたくさんの素晴らしいプレイに出会ったが、なんといってもこのアルバムでインプリンティングされてしまった。まだビニーの名はそれほど知られておらず、このアルバムのクレジットはVince Colaiutaとなっている。なんて読むのかさっぱりわからず、あまり知られていないようではあるけれど、このドラムは間違いなく凄いなと感じさせられた。金属における比重といえばいいのだろうか、同じ大きさでも重さが違うというような。突拍子もない安定感と重さを感じさせる。

この場合の重い、とは、ビート感が重い、とも言えるが、なんちゅうかサウンドやらなにやら「存在感が重い」。ジノ・バネリは知る人ぞ知る、いやミュージシャンなら大抵知っているカナダのシンガーソングライターだ。ジョー・バネリ、ロス・バネリという2人の兄弟とともに音楽を作っていて、ジノ兄弟のサウンドはとにかく「濃い」のだ。この濃さと、ビニーの重さが実に私にはたまらない。

ジノ・バネリとの出会いは、思い起こせば大学時代に私がいた「四つ葉のクローバー」という音楽サークルの先輩である山下さんにおしえてもらったものだった。あの頃はいろんな先輩にたくさん音楽を教えてもらったっけ。山下さーん、元気ですかー。

( 2005/12/02 )