ドラムの練習:工夫するのも楽しい!

練習って、環境が大事だなんてよく言われます。

自宅がスタジオになっていて、親兄弟にミュージシャンがいたりすれば、それはそれは上達には優位な環境と言えるでしょう。

でも、現実的には、自分の部屋は狭くって防音なんてしてるわけもなくて、夜になればステレオを鳴らすわけにも、練習台をパカパカするのだって迷惑になってしまったりするわけです。そして結局夜は楽器のカタログとか見て涎を垂らしながらいつしか寝てしまったり。

現実ってのは、なかなかキビシイものです。

でも、そんなときに工夫することを音楽の練習の一部だと思って楽しめるか、そんなことも優れたドラマー達に多く見られるちょっとした能力のように思います。


僕らの世代では、少年ジャンプのような週刊漫画を叩くというケースは多かったように思います。あれを何冊か積み重ねて、ガムテなどで軽く縛って叩く。しっかりした叩きかたになると、漫画もいい音で鳴ってくれる気がします。叩いているとボロボロになってきますが、次の週には新しい漫画と交換したり。

メトロノームを聴きながら歩くとか、シャドー・ドラミング(エア・ドラミング)するとか。私は木枠にストッキングやナイロンの紐を強めに張って、それをバスドラム代わりにしたりもしました。いや、結構練習になるんですよね、そんなことが。なぜかって?ホンモノを叩いたときに、自分のちゃちな練習環境に比べてホンモノの楽器がどうなっているかを痛感せずにはいられないので、その分楽器のことをよく憶えこめたからかもしれません。


オヤジの自慢話だとか説教臭くなる前に、ここらでやめときましょう(笑)

( 2010/05/22 )