自作ツインペダル

大学時代に神保彰氏がツインペダルを使い始めた。

ヤマハのカタログをチェックしてみると、結構な値段...。

何とかしないといかん...。

ということであの当時、自作してみました。秋葉原のベアリング屋さん(最近では見かけなくなりましたね。竹の筒にベアリングが並べたものがショーウインドウに飾ってありましたっけ...)とか東急ハンズとか回って、ユニバーサルジョイントを探し、壊れていらなくなったといってもらったペダルのパーツを組み合わせて...。

本体部分です。何年も経って錆びたりしてますが...。

しかしこのジョイントってのが結構高い。で、最初はケチってプラスティックのやつを買ってみる。シャフトも一応長さを変えられるようにして、なんだかんだ金属工作は終了。

つながった! イエイ! ということで踏んでみると、さすがはプラスティック。フニャフニャになってしまいました。..........。

いくらなんでもプラスティックは...。まぁ、金が無かったのですよ...。


ここまで来たら後には引けん...。まぁなんとか構造的にはいい感じなので、奮発して金属製のやつを再度購入。

ジョイントと軸棒の回転軸がぶれないように、慎重に作業を進める。最後にジョイントと軸棒に細く穴を貫通させる。伸縮させる部分にはナットを使い、側面からネジを切って止められるように。なんちゅう安上がり。気持ち的に、ハンダで接続箇所をつないで終了。

それなりに出来上がっているでしょ?

もはやサビサビですが...

踏んでみる。ドドドド...。おっ!いい感じじゃん! ド,スドドドタッドッ,ドッドドタッドッ,スドドドタッドッドッ...おおう!できるやんけ!

ということで、次の日大学に持って行ってドラムセットで試奏。問題なし。早速練習。あの当時のバンドメンバーは、作ったと聞くと「よくやるねぇ」の一言。でもまぁ、ちゃんと音になっていたので、次のライブで使う予定に。

そうして練習していたら、ライブの前日に「バキッ...」

なおせばいいんです。なおせば...。しかし、もうその気持ちはなくなっていました。「俺のやりたかったことはツインペダルではなかったよ...」そんな台詞で誤魔化しながら...。すべては貧困が悪いんだ、ちくしょうちくしょう...。結局お蔵入りしてしまいました。

その何年後か、ツインペダルを買える余裕が出てきとき、確かそのときのヤマハの新型を買いました。しかし、練習は大してせず、結局今になっても大したフレーズは叩けません...(笑)

すべては貧困のせいではない...。

俺の自作したペダルの強度が足りなかったんだ...(笑)

今となってはよい想い出です...。

( 2005/12/29 )