CDEV "changeSICN"


その昔、ひっそりと作りました...。


1987年だったと思われますが、その年の暮れにApple Macintoshを買いました。AppleがMacintoshを発表した後の、Mac Plusが登場した頃でしたか。姉貴の旦那が「マキトが好きそうだよ」と言って「Macワールド」とか「Mac +」なんかの雑誌を見せてくれたんですが、最初は大して気にもせず。なんつっても高かったですし。それが、音楽用のソフトがあるということ、AKAI S900のサンプルデータを取り込んでエディット出来るということを知った途端にいじってみたくなりまくりました。

そうこうして、498000円に大幅に値下がりしたときに買いました。よく買ったなぁ。でも、Sound Designer II for S900、Performer(確かまだVer1とか2)、Soft Synth、MIDIインターフェース、外部フロッピードライブ、MIDIキーボードなんかをまとめてお買いあげ。車買えるやんか。でももちろん男の○○回。

それにしてもワクワクの日々でした。シーケンサーはすでに珍しいものではありませんでしたが、サンプリングデータを気の済むまでエディットしたり、シーケンサーで気の済むまで打ち込んでみたり。とにかく気の済むまでいろいろできるというのがマックの印象でした。

で、音楽の用途以外にも、グラフィクスのソフトをいじったり、その後登場したHyperCardでスタックを作ったり、思いついたことをいろいろ試していましたが、ある頃からソフトやハードにも少し手を出しました。マイクで拾った音をサンプリングしてマックのシリアルポートに送る、Mac Recorderというハード&ソフトがあったのですが、そのハードを自分で作ってみたり、C++でなにやら遊んでみたり...。

そんなときに作ったのが「changeSICN」というCDEV(コントロールパネルデバイス)でした。漢字Talk6とかそのあたりでしたか、もうよく憶えてないんですが、メニューバーの右側に表示される日本語/英語の切り替えを表すスクリプトアイコンっていうのがあって、それが「●」と「◆」だったんですね。なんでこんなに気の利いたマシンに、こんなマークを使うんだろうと思って、このマークをなんとかしたいと考えたのです。ResEditというソフトでアイコンを書き換えればいいんですが、CDEVにすれば簡単だと。

あの当時は白黒で、こういう画面だったですよ。右上の●を国旗の絵や富士山、外人と日本人の顔に変えたりできたのです。今、あのCDEVのスクリーンショットを撮れる環境が無いので、いつか押し入れからMacPlusを引っ張り出して、アップしたいと考えています。

このソフトが完成したときには、姉貴の旦那がニフティサーヴかなにかであちこちに配布してくれまして、その後なにかの本にも掲載されましたが、忘れちゃいました。ソフト作る人からみたらアホみたいに簡単なもんですが、使って頂いた方からの反応なんかもあって、面白かったです。

まぁ、ちょっとした備忘録として書いてみました。懐かしいなぁ。あの頃コンピューターっていうのは本当に面白かった。私は高校の頃からコンピューターには縁があって、Fortranのプログラムをパンチカードで実行させたり、NECのBIT INNというショールームに通ってTK80でプログラミングしたり、学校の授業の中ではありましたが。マックを買った時には仕事場ではPC98でした。アップルや、コンピューターの事はまた別に書こうと思います。

<追記:2011年2月1日>
ひょっとしたことからこのPDSをググッてみたら、なんとOS9時代のソフトをブログにリストアップして紹介しているサイトに掲載していただいておりました。本人も持っていないスクリーンショット(笑)!とても嬉しい!そのサイトは「ねこのこね!2 〜68Kマックの雑記帳 記憶だよりの不明確情報満載!〜」というサイトでchangeSICNはこちらのページです。

こんな画面のCDEVでした。住所とか普通に入れててアホかって感じですw

メニューバーのスクリプトアイコンのマークが変わります。

( 2006/02/22 )