人について

基本的に、人とのつきあいは得意じゃないと思っています。


でも、やっぱり人が好きだったりします。
正確には、人が苦手だが、人との間で起こることが好きという感じでしょうか。


一人でいれば、屁をこいてもげっぷをしても、鼻くそをほじくってまるめても誰にも文句を言われません。他人といると、やはりエチケットがどうとか、格好悪いのは見せられないとか、なんか気の利いたことを言わなくちゃならんとか、大げさに言えば自尊心の奴隷になってしまい、自由になれなくなったりします。最近はオヤジになってきたので段々平気になってきましたが。横道。

しかし、人といると、自分だけではできないことがふっと起こったりします。これを素晴らしいことと思えるかどうか、ここが自分にとって大事なポイントだったりします。無論、その何かが起こることを目的として人付き合いをすると、そこには予定調和が見えてきてしまったりします。

目的のある集まりとか、仕事は別です。そこにはディレクションが存在した方がわかりやすいでしょう。目的や目標を明確にして、如何にそこに向かうか。

ただ、目的がある無しに関わらず、人と人が一緒にいて何か起きるかもしれない、もしくはすでに起き始めているかもしれないという気持ちを持てるとハッピーです。「何かが起きるかもしれない」そんな風に思える間柄、それは既によい相性なのかもしれません。

音楽もそうです。曲を演奏するという目的がある場合と、化学反応を楽しむ場合。なんとなくジャムって、いろいろ展開するときは面白い。ま、多くはフロントの方々の手のひらの上で遊ばせてもらっているだけなんでしょうけれど(笑)もちろん、曲というものを皆の力で演奏するというのも素晴らしいことです。

自分にとって、人の面白さを感じる基準は、自分と化学反応してなにかが起こるかどうか、が物差しになっているのかもしれません。何も起こらないととても残念で、自分にも何かが足りなかったのだと感じます。ウラを返せばこれって非常に独断的なことでもあって、自分のことながらなかなか微妙ではあります。

( 2005/12/20 )