makito's voice

2001年12月08日
まつや

  • 十数年前になるだろうか。自分がドラムを習っていた頃に、同時期、同じ場所で共に腕を磨いていた山崎さんという人が、何年ぶりかで事務所に遊びに来た。ずいぶんと久しぶりで、顔はよく覚えているのだが、その当時どんな会話をしていたか、あまり覚えていなかったりする。で、彼は事務所のホームページの中にある食い物に関するページを見ていて「西新井駅の東口のまつやもおいしいよねえ」と言葉を残していった。
  • 事務所に出入りしている酒飲みオヤジ(敬称略)に、週末に長野に蕎麦を食いに行くという話しを聴かされてウンザリ(笑)していたが、今日はレッスンもノンビリで休憩時間がたっぷりあったので、行ってみることにした。歩いて5分もかからない。実は東口にはもうひとつ「二八そば」というのもあり、そこは前に行ったことがあった。で、歩きながらあの店はまつやという名前だったのかぁと思っていたら、その手前に、不動産屋の看板で隠れて目立たない感じでまつやは存在していた。あぁ、何度も前を通っていて蕎麦屋と気がついていなかった、あちゃー、と心の中でつぶやきながら店に入ってみると、なにやらよい雰囲気だ。このまつやは神田まつやの暖簾分けのようで、もりとごまそばを頼んでみる。ビールはと思ったが、まだ仕事があるのと、アサヒだったのでヤンピ。
  • 結果。このあたりの中では実によい蕎麦屋である。谷塚のふかがわ、吉川のほそかわなどもよいが、蕎麦にガッツがあって俺は好きだ。神田まつやの流れを汲んだ、蕎麦の角っこが喉をくすぐる感じ。蕎麦をガッと食らうには実によい。天麩羅なんかをしみじみ味わうという感じではないかもしれないが、今度のんびり行って蕎麦味噌でも舐めながら熱燗いってみようかな。夜は12時で終わりだが、渓で呑んでまつやで締める。そんなのもいいかもしれない。しかしあんなに近場にあったなんて、ちょっと嬉しい発見なのだった。