makito's voice

2002年02月25日
こなから

  • 大塚にこなからという店がある。ここは日本酒が好きな人ならば好きであろう&大概の人はすでに知っているであろうという店だ。で、これとは別に、神田明神の近くに同じ名前のおでん屋があるというのを以前から聞いていた。神田明神と言えば、秋葉原から歩いていける距離、レッスンを行っている尚美という専門学校からも近い。で、今日はそのおでんのこなからに行ってみた。
  • 店の風貌は、ちょっと京都を思わせるような構えをしていて風情がある。戸を開けると、中にほりごたつのようになった白木のカウンターに20人くらいがひしめいている。店の中央には瓢箪の形をした、ピカピカに磨かれた銅の鍋がデンとあって、とても居心地がいい。ここのおでんは京風、鰹節、干し椎茸、昆布、鯖節の味をお楽しみくださいとある。おでんの具はひととおり揃っていて、どの具ももちろんうまかったが、とろろ風味たっぷりのはんぺん、ちょっと粗くて味の深いつみれが儂のお気に入りとなった。澄んだ出汁が活きるという点では、京菜や湯葉というのもこの店ならではのところだろう。店内には値段はいっさい書いて無く、座ると突き出しが3品やや凝ったものが出てくるので、結構勘定はどんなもんだろうと思ったが、全然普通だった。その昔上野不忍池の屋台で飲んだくれてたときよりよっぽど安いくらい(笑)
  • 遅い時間に行ったのでしばし食べたり呑んだりしているうちにお客も減りすいてきたが、この2月にテレビやらで随分放送されたようで、とにかく混んでいて店の人間もてんてこまい。そういう意味ではちょっとドタバタさせられた感はあるけれど、銀座九丁目に加えて、儂のお気に入りのおでん屋になったのであった。とにかく雰囲気がよく、おでんを食べるのがとっても楽しくなる店である。そういえば今日は1890年にエビスビールが発売された日だとか。こなからにはエビスは置いてなかったなぁ。銀座九丁目にはエビスの生があったっけ。銀座九丁目も最近はちょっと味が変わってきたように思うけれど、やっぱポイント高いなぁ(^.^)