makito's voice
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2007年05月03日
ノスタルジング

  • えー。今日の日記は、いつにも増して自分勝手な内容なので適当に読み飛ばしてやってください。
  • このゴールデンウィークは、草加にある実家を片づけようと頑張りました。なんのことはない、溢れるように多くなった楽器や機材を置かせてもらってるので、少し整理しないとドヤサレルってだけのことです(笑)2日間、まるで佐川急便の人みたいなペースで大量にものを運び、動きまわりました。おかげで筋肉痛とホコリ吸いまくりで今日は使いものになっておりません。ハウスダストアレルギーつうか風邪っぽいっつうか。
  • さて、以前この家に住んでいた頃私はドラム三昧で、機材やなんかもよく作っておりました。まだ学生だった頃ですが、シモンズSDS-Vを基板から回路起こしてみたり、サウンド&レコーディング・マガジンに載っていた自作記事を見ては、気に入ったものを作ってみたり...。そんなとき、サンレコにミキサーを作るというモノスゴイ連載が始まりました。ワクワクしましたねー!
  • あの連載は、実にわかりやすくて、しかもオペアンプを使うんで結構作りやすかったですね。当時、電子ドラムやマイクを揃えて、自分のドラムをミキサーでまとめたり、家で聴くオーディオと打ち込みに使っていたマックや音源をまとめたい欲がモリモリしていたので、連載を参考に自分で設計を始めました。ほどなく回路をまとめ、16チャンネル、8グループバス、4系統のAUXにCUE、プレーヤーも繋げられるようRIAAイコも搭載する感じで。基板を作るのは慣れていたのですが、シャーシや各モジュールのパネルは連載記事など参考にして、塗装してインレタ貼って。で、なかなか資本もなかったので、まずは1チャンネル作って基本的なチェックをしたところまでいったのでした。ところがその後忙しくなったり、コンパクトなミキサーが安く出るようになり、各モジュールを繋げるフラットケーブルが高いとかそういうことで、このミキサーは放って置かれるようになってしまいました。部屋の片隅、押し入れ、実家を出る頃には倉庫みたいなところだったり、最後には店のシャッターの裏側という、屋外と大して変わらないところに。「もうこれは分解して処分しよう」そう思ってホコリがつもったミキサーをホースで水洗いし、記念撮影。
  • コレを見ても、普通の人にはなんだかわからないことでしょう。

    シャーシに、インプットモジュールがひとつと、グループバスがひとつ、2mixバスがひとつ。

    左からインプットモジュール、グループバス、2MIX。さすがに15年ほっておかれて、サビも出てます。電源いれたらどうなったのかな(笑)

    インプットバスは当時使っていたYD9000Rのジェードグリーンに似せて塗装。グループアサインのスイッチのところ、細く残すのが大変でしたなぁ。

    鉛筆手書きの位置決めが泣かせます。本当に24モジュールも作るつもりだったんでしょうかこの人は。g8って今見ると間違ってんじゃん(笑)

    夕陽を浴びる背面パネル。サビてます。撮影の後、全部分解してあげました。

  • 今となっては、MackieとかBehringerとか安くてしっかりしてますから買った方が早い。あの当時、16ch程度のミキサーってデッカイ卓みたいになっちゃうのが多くて高かった。オペアンプも4558とか使えばいいのに5532とかおごちゃって。結局完成させずに15年経って自分で締めくくり。でも回路図を書いたり、デッカイ方眼紙にパネルの図面を書いていたときのワクワク感は忘れられないなぁ。ということで、自分勝手な記念日記でありました。いつものことなんすけどね。
  • 2007年05月04日
    ノスタルジング その2

  • とりあえず今日もグッタリ。天気は良いのに家の中でゴロゴロ本読んだり。おかげでかーちゃんと息子はとーちゃんを置いてどこかへ買い物に行ってしまいました。でもこういう一時が、クリエイティヴィティには欠かせないものです。嘘。
  • 昨日は「おまえミキサー作ってたのか、オレはオルガンとか作ってた、懐かしいな!」というメールをもらいましたが、ちょ、オルガンって...。丸太から角材切り出して鍵盤の形を掘っている姿を想像した私はアホですか。
  • ノスタルジングその2。今回実家で片づけていた目論見には、ネットにつながらないMac打ち込み環境を作るというものがありました。MT266にカードをさしたやつを音楽用としてデジパフォとか使ってはいたんですが、ああいう作業って結構隔離されないとすぐ他のことに流れてしまう。意志の問題といえばそうです。あとはPlusとかClassicなどのOLD Macとその時代のフロッピーが2000枚くらい。そういったものも、これを最期に一度目を通して処分しようと。

    スピーカーはYAMAHA 100Mです。これも古い!

  • で、せっかくなんで試してみたわけです。Mac Plusを動かしてみようと。ま、オヤジの道楽ってやつですか。ところがPlusは電源を入れても動かない...。一緒に運んだ箱を見てみると、修理用の電源トランスやコンデンサみたいなセットを発見。あぁそうだ、ハードディスク内蔵したり030カード載せたりして、電源が逝ってしまったんだった...。もう一台あるPlusはポーンと起動音はするもののその後画面写らず。残るは030を積んだClassic。電源を入れるとグワグワグワーンとものすごい回転音でしたが、なんとか動きました。

    懐かしいっすねー。

  • ところがですね、使ってみると、これがもう遅いのなんのって。あれ?これは030カード入れたから結構変換も早かったはず...なんだが...。.......。あの当時はこれだったんだなぁと思いつつも、こりゃぁビールでも呑んでこっちのペースも落とさないとダメだなと。つうことでMTを普通にセッティングして終わりました。ただ、こうやってMTとMIDI Time Pieceと2408とサンプラーとソフトシンセとってやってみても、もはやMacBookにGarageBandで別にいーじゃんって感じです(笑)
  • 2007年05月05日
    Pen

  • ようやく体調回復で午前中は息子と公園。夏のように暑かった。ウヒー。昼シャワー浴びて昼寝という、まるで小学生の夏休み状態。夕方に本屋に行っていろいろ物色。「男の料理教室」というタイトルのPenを買う。相変わらずこの本はうまいなーと思う。今回の特集記事のトップページに載っている、佐藤岳利氏の住まいというキッチンと一枚板のテーブル。このカッコよさったらないすね。掲載されているレシピもありきたりでなく、材料自慢、釣り自慢、狩り自慢でもなく、バランスがよくてチャレンジしてみたいものばかり。この雑誌、いつしかTBSブリタニカから阪急コミュニケーションズに版元が変わってるんだけど、なにかあったのかなー。なんにしろ、頭と食欲を刺激してくれる雑誌を作り続けて欲しいと思うのでした。
  • 夜は、嫁さんの父母と西新井「渓」で食事。「今日はすいてるよ〜」というラッキーなマスターの返事で言ってみると、時間が経つに連れて電話は鳴り響き、客がゾクゾクと。改装して大きくなってから、ますます繁盛で素晴らしいことです。私はおとなしく熱燗をチビチビしてましたが、嫁さんの頼んだ田酒の山廃がメッサうまい!日本酒をこんなにうまいと感じたのは久しぶりです。おそらく、風邪薬と一緒にウコンを毎日呑んだからでしょうか。はたまた、ゴロゴロしながら太田和彦氏の居酒屋本とか読んでたからでしょうか(笑)いやー!酔っぱらったら、もう体調最高!後は冷えないように寝るだけですな。結局ゴールデンウイーク後半は休養となり、息子も公園くらいにしか連れていってやれませんでした。ま、こういう職業柄の特権として、空いてる平日にどっか行こうな坊主。ガハハハ!いやーそれにしても今夜の酒は美味かった!
  • 2007年05月12日
    うわー

  • 本日、ドラムマガジンの打ち合わせで、出来たてほやほやの6月号を見てきました。その中で、CDレビューのページに大坂昌彦氏がブレッカーの遺作について書いているのですが、この文章が素晴らしい。大坂氏のような人がこういうことをガシリと書くという意志。人間て素晴らしい。
  • 先日の赤坂Bbでのモヒートのライブは、なんだか一枚何かが剥けたかのようでありました。コマキ楽器で1枚500円で手に入れたシンバルを気に入って試していましたが、この日の演奏でも大活躍。マジでこれ素晴らしいです。only for meてとこでしょうけれど。

    トップに置いているのがお気に入りです。

  • 毎日結構詰まっていて、ちょっとヘヴィであります。なんだか風邪も治ったような治らないような。そんな中、今日は移動中に神田まつやの近くにあるトプカに行ってみました。ムルギー(チキン)が売り切れていたのでポーク。ここのカレーは辛いっすね〜!でもめちゃめちゃ美味い!
  • 2007年05月14日
    蕎麦 成冨

  • 今日の日記、読み返してみるとやっぱただのアホです。舞い上がってます。
  • 久しぶりに昼蕎麦と洒落込みました。向かうは築地市場A3出口から徒歩2分、嫁さんが前から行きたいと言っていた蕎麦「成冨」です。ここの店主は両国にある「ほそ川」で修行されたとのことで、そうとなれば天麩羅に期待が高まりつつも「最近トシのせいかどうも天麩羅が苦手なんだよなー」と感じている私でありました。
  • 店は地下鉄出口で地上に出てから歩いてすぐ。カウンターとテーブルが3つほど。到着はAM11:40分頃でしたが、すでにカウンターで酒を飲んでる方も。店の雰囲気が良かったので調子に乗って酒とゴボウ天と穴子天を注文。酒は奈良の往馬(いこま)。厨房では店主を含めふたりの男性がキビキビと調理しています。チビチビ酒をやりながら待っていると、ほどなくしてゴボウ天登場。

    昼間から酒。しかもビジネスマンいっぱい。犯罪です。すみません。

    皮が良い感じに残っていてゴボウ好きにはたまらんです。

  • 「ぬぉぉぉぉ!うまい!」ゴボウ天は皮が上手い具合に残っていて、野趣溢れる味。これのおかげで酒の味が激変して、もうどんどん呑めてしまいます。この往馬という酒は、スッキリとしつつ独特の香りがあるんだけど、料理と合わさる力がスゴイ。こ、これは期待できる...唸っていると、目の前で穴子天が揚がり、サクリと割られ、皿に盛られて手渡されました。「ぬぉぉぉぉぉぉぉ!これまた見た目が未来を保証しとる!」食べてみると実にウマイ!「あぁぁぁ、天麩羅が苦手だなんて、誰が言ったのだ...。いや、天麩羅が苦手なんじゃなくて、最近食べていたのは天麩羅じゃなかったんだ...。」

    穴子はもちろん、添えられた野菜類、特にヤングコーンがめっさウマイ。

  • すっかり舞い上がり、昼飯時ビジネスマンでひしめく店内でこの髭面オヤジは酒をお代わりし、帆立天を注文。宮城の伯楽星うまー。ちょっと田酒に似た好きな系統。そして出てきたものは、美しい断面を持ち、中はとろとろの帆立。カリサクホクニュル。うひー!こらぁほそ川を越えてんじゃないのくらいの勢いでした。ほそ川も埼玉にあった頃はスゲー感動したんですが、最近はエビスの生が呑めなかったり、なんだかキレがよくなかったりした印象が心のどこかにひっかかっております。また再訪せんといかんなぁと思いつつ。

    こんなウマイ天麩羅、吉川時代のほそ川と赤坂楽亭くらいしか知りません。

  • で、蕎麦はというと、せいろはエッジがしっかりした「まつや」的印象。つゆとのバランスも良いです。ただ、ビックリしたのは「かけ」の完成度。これ、もう最高です。シンプルといいますかミニマリズムと言いますか、このつゆは忘れられん!

    結構ガッチリしてます。量もありまっせ。

    日本の美を感じます。最高。

  • 本当にうまかった。めっさ勝手なことを言うと、ここで天麩羅で呑んで、その後湯津上屋に流れてエビス呑んで鴨食ってせいろで締める...。これ最高の放浪ダメオヤジルートっすねー。ゴールデンウィークに寝てばかりだったのをちょっと取り返し、そして母の日的なねぎらいの意も含めて行けてよかった。しかし、うちの嫁はなんでこういう見せ見つけるのうまいかなー。この成冨も、最近は雑誌にも登場してますが、もうずっと前から言っていたもんなぁ。

    こんな店です。こりゃあ銀座勤めしたいもんです(笑)皆様も是非。

  • 2007年05月20日
    やべ

  • 昼蕎麦だとか呑気なこと言ってたら、やにわに忙しくなり、身動き取れなくなり微動だにできなくなりました。矢庭に微動ダニ。庭先でダニが微かに震えています。
  • 納豆はよくかき混ぜて食べたいものです。私の場合、パックから器に移し、箸を2本わしづかみにして、グルグルどころかグルグルギルギルガルガルと混ぜます。これ、20分くらいやっていると粒が無くなりフワフワのメレンゲみたいになって、これがまた美味いらしいのですが、一度挑戦しましたがかなりハードです。私はそこまで行けませんでした。人間には自ずと限界があります。藁苞。そうして納豆のつぶつぶがネバネバで見えにくくなってきたら、カラシや醤油、白身を含めたホール生玉子を投入。そしてまたガガガガググググゲゲゲゲと混ぜます。すると、タマゴの白身も手伝って、かなりフワフワになってきます。これをご飯にかけてワシャワシャと。ちなみに納豆のタレはあまり入れず、使っても1/3とか半分くらい一応入れてみたり。
  • エビス・ザ・ホップ。呑んでます。しかし、ほぼ必ず物足りなくなり、黄金エビスを呑んでしまいます。結局2本呑んでしまうわけです。嫁さんはこれをエビススパイラルと言ってました。エビス丸儲け!
  • ところでタマゴの「白身」ってこの漢字でいいんだっけか?
  • 2007年05月23日
    ぐび

  • 白身に対するご教授、皆様ありがとうございました。白身。白身。白身白身白身。赤身。黄身。青身。白身。ひゃっほーい。
  • 我が家はまたしても咳やら熱やら風邪的症状勃発星雲で、見た目地味ながらモノスゴエネルギーのいる原稿作業ってぇものに没頭星人な私はいろいろ危惧して東上野でキムチを買いましたよ。そしてこんな時の体調改善にはやはり水餃子ということで、マル特ナンバーワンが切れているので、白椿で餃子を作りました。あの粉は触っていると、やはりコーンスターチかデンプン系のものが混入していることが感じられます。だから喉越しツルリン帝国なのでしょう。そしたらキムチ餃子鍋なるものが食卓にあがり、なんとも強力です。風邪ってなんでしたっけくらいな。そうして我が家に若干の平和が戻り、私はまた地味ながらもモノスゴエネルギーの必要な原稿作業ってぇものに没頭怪人ですよ。
  • とあるコーヒー専門店で買ったボトル1リットル300円のアイスコーヒー。これが実にウマイ。ボトル持っていくとなんと200円。なぜこの店が家の隣に無いのか。というかなぜこの店の隣に住んでいないのか。こういうのいいっすね専門店の余裕って感じで。これからの時期は重宝します。
  • アイスコーヒーを飲んでいたら、ふと大学時代に部屋で使っていた銅製のマグカップを思い出した。あれ結構気に入っていたなぁ。あれに氷入れて呑むと、冷たすぎるほどに冷たかったなぁ。なぜ思い出したんだろう。あれはどこに行ったんだろう。なんだか良い気分。
  • YouTubeでトライバルテックの映像をいくつか。「Reality Check」の頃のものと思われ「Stella by Stella By Infra-red High Particle Neutron Beam」とか「Night Club」とか。Kirk Covington叩きまくり。狂ってる。ナニコレ。あーもうなんだこれ。スゴイとはわかっちゃいるが、もうアメリカのすごさってやつですか。日本にこんなやつひとりもおらんだろうし、アメリカにも二人とおらんのではないか。こんなやつに負けてたまるか。
  • 2007年05月24日
    錯視

  • うひー!気持ちワルー!なんかすげー!錯視っていうんですね。このページ見てるとなんだか闘志が湧いてきますわー!グルグル回ってるやつは、一点でなく全体を見るともなく見ようとすると、すべての回転が止まりますな。しかし目が疲れます。いやーこれオモシレー!みなさんも是非見てみてください。
  • 朝、NHK教育でやっている夕方クインテットの「ただいま考え中」がおもしれぇなー。子供にはもったいないくらい。宮川彬良さんなんですね。ネットを見ると、いろいろパロディつうか替え歌を考えている人がいますなー。なるほどなるほど。ただいま原稿中!はーやくしてちょーだい!
  • 2007年05月27日
    柴又帝釈天

  • とある方への祈願のため、今日は柴又帝釈天に行ってきました。暑かったですよ。実に。夏です。まさに夏ですってば。半ズボン履いちゃったし。私は柴又って初めて行きまして、43歳にして初体験ですよ。ハツタイケーン。実に良いところですね。お寺が思った以上にとてもしっかりしていて。風情も店も人もああいう形で残っているのは寅さんのおかげなのでしょう。じっくり京都に行きたくなりましたよ。あぁ京都の夏の暑さが懐かしい。

    大変に賑わっておりました。

  • おまけとして帝釈天の近くにある日曜庵という蕎麦屋に行ってみました。おまけですってば。この店、なんと月火水木がお休みで、亀有の吟八亭やざ和とのつながりがあるとのこと。店の中の雰囲気も良くて、洒落た感じです。粗挽きせいろってのを食べましたが、これがなかなかオツです。好きだなー。せいろに冷水で食べる水蕎麦がついていて、これがまたキュッと締まって、ちょっとこうプリっとしたコシも出てきて最高。つうか、キンキンの冷たい出汁で食べたらうまかろう。

    週に3回営業とは乙なものです。

    粗挽き蕎麦。ムムム!こやつできる!ウメー!