makito's voice

2007年05月14日
蕎麦 成冨

  • 今日の日記、読み返してみるとやっぱただのアホです。舞い上がってます。
  • 久しぶりに昼蕎麦と洒落込みました。向かうは築地市場A3出口から徒歩2分、嫁さんが前から行きたいと言っていた蕎麦「成冨」です。ここの店主は両国にある「ほそ川」で修行されたとのことで、そうとなれば天麩羅に期待が高まりつつも「最近トシのせいかどうも天麩羅が苦手なんだよなー」と感じている私でありました。
  • 店は地下鉄出口で地上に出てから歩いてすぐ。カウンターとテーブルが3つほど。到着はAM11:40分頃でしたが、すでにカウンターで酒を飲んでる方も。店の雰囲気が良かったので調子に乗って酒とゴボウ天と穴子天を注文。酒は奈良の往馬(いこま)。厨房では店主を含めふたりの男性がキビキビと調理しています。チビチビ酒をやりながら待っていると、ほどなくしてゴボウ天登場。

    昼間から酒。しかもビジネスマンいっぱい。犯罪です。すみません。

    皮が良い感じに残っていてゴボウ好きにはたまらんです。

  • 「ぬぉぉぉぉ!うまい!」ゴボウ天は皮が上手い具合に残っていて、野趣溢れる味。これのおかげで酒の味が激変して、もうどんどん呑めてしまいます。この往馬という酒は、スッキリとしつつ独特の香りがあるんだけど、料理と合わさる力がスゴイ。こ、これは期待できる...唸っていると、目の前で穴子天が揚がり、サクリと割られ、皿に盛られて手渡されました。「ぬぉぉぉぉぉぉぉ!これまた見た目が未来を保証しとる!」食べてみると実にウマイ!「あぁぁぁ、天麩羅が苦手だなんて、誰が言ったのだ...。いや、天麩羅が苦手なんじゃなくて、最近食べていたのは天麩羅じゃなかったんだ...。」

    穴子はもちろん、添えられた野菜類、特にヤングコーンがめっさウマイ。

  • すっかり舞い上がり、昼飯時ビジネスマンでひしめく店内でこの髭面オヤジは酒をお代わりし、帆立天を注文。宮城の伯楽星うまー。ちょっと田酒に似た好きな系統。そして出てきたものは、美しい断面を持ち、中はとろとろの帆立。カリサクホクニュル。うひー!こらぁほそ川を越えてんじゃないのくらいの勢いでした。ほそ川も埼玉にあった頃はスゲー感動したんですが、最近はエビスの生が呑めなかったり、なんだかキレがよくなかったりした印象が心のどこかにひっかかっております。また再訪せんといかんなぁと思いつつ。

    こんなウマイ天麩羅、吉川時代のほそ川と赤坂楽亭くらいしか知りません。

  • で、蕎麦はというと、せいろはエッジがしっかりした「まつや」的印象。つゆとのバランスも良いです。ただ、ビックリしたのは「かけ」の完成度。これ、もう最高です。シンプルといいますかミニマリズムと言いますか、このつゆは忘れられん!

    結構ガッチリしてます。量もありまっせ。

    日本の美を感じます。最高。

  • 本当にうまかった。めっさ勝手なことを言うと、ここで天麩羅で呑んで、その後湯津上屋に流れてエビス呑んで鴨食ってせいろで締める...。これ最高の放浪ダメオヤジルートっすねー。ゴールデンウィークに寝てばかりだったのをちょっと取り返し、そして母の日的なねぎらいの意も含めて行けてよかった。しかし、うちの嫁はなんでこういう見せ見つけるのうまいかなー。この成冨も、最近は雑誌にも登場してますが、もうずっと前から言っていたもんなぁ。

    こんな店です。こりゃあ銀座勤めしたいもんです(笑)皆様も是非。