makito's voice

2008年02月18日
中国産

  • 今朝はのんびり起きて、ついていたテレビを見ながら遅めの朝食。番組では中国餃子問題を取り上げていた。スーパーで餃子の皮の売れ行きがスゴイらしい。みんな餃子好きなんだな。冷凍餃子もそれだけ売れるんだろうな。まぁ餃子で白飯を頬張るのはうまいしなー。酢醤油とラー油つければどんなんでも大抵食えるし(笑)で、いわゆる一般家庭の主婦を取材して「餃子好きなナンチャラさんの変化」みたいなことをやっていた。子供が買ってきた食材を眺め「中国産が無いかどうかをみているの」みたいなことを言う。その後弁当屋さんが登場。弁当屋さんだが揚げ物関係は手前でこしらえて冷凍しておくという。食材は国産だけでは成り立たないのが事実だが、日本料理の調理法でリスクを少なくできる、みたいなことも言っていた。あぁそういえば、製氷器の氷を入れる容器に弁当一回分の総菜を入れて冷凍させるってのがあったけど、なんだか面白い。まぁ、そのうちご家庭でも味の素やニチレイみたいな冷凍おかずが作れるようになるんでしょう。
  • 中国餃子騒動で自分として反省したのは、中国であるとか冷凍食品というキーワードにある種の先入観を持ってしまったまま反射的に感じてしまう部分が残っていた点だった。一昨年だったか仕事で中国に行ったときに、野菜や豆腐がめちゃめちゃ美味かったのを憶えている。中国産がマズイのではなく、日本企業が中国に作らせている食材がマズイのだ。自分で料理をするようになった頃から、スーパーで売られている安い食材は結局のところ単純にうまくないことが多く、手を出さないことが多い。ま、安いの見つけるとなんだか嬉しいんだけどね。要するに日本の流通ってのは、日本だろうが外国だろうがどこで作らせようと安くて不味くて作った場所の人間と土地を疲弊させるという、世界でもトップクラスの公害を産んでいる可能性があるのではないか。
  • それにしても、小さな子供に「中国産」と言わせて報道しているってのは如何なものか。今回の問題は日本企業が中国に作らせている食品に問題があったということであって、毒物が製造過程で混入されたにせよ、流通過程で混入されたにせよ、これが国産品で起きたってなにもおかしくないし、国産だっていい加減なものもあるだろうし、無いと断言して扱うことはできない筈。企業も人のために活動し、人は企業の中で働く。ひとりの人間が消費者となった瞬間に企業や社会を叩き、労働者となった瞬間はコストダウンと利潤追求のための文化破壊マシンの乗組員となってしまい、いつしか自分が依存関係のあちこちに存在してしまってわからなくなり、依存はいつしか怨恨になっていく。すんごいスパイラルですな。「買い手良し、世間良し、売り手良し=三方良し」のバランスを崩しているのは、実は消費者なんだろうけど。
  • 個人的には中国側の対応にもいろいろと思うところはあるけれど、そして子供が関心を持つことも、家庭で餃子が作られることもすばらしいと思うけど、別に買ってきた餃子の皮に事故が起きないとは限らないし、野菜や肉だってそもそも生き物なんだから、目には見えない微生物や菌がついてるわけだし。
  • てかさー。餃子ってそもそもどこの食い物なわけよ。うまいうまいって食うならちょっとでも敬意を表そうぜ。