makito's voice

2008年02月18日
春日利之氏

  • 渋谷Jz BratにSpeakerSgt(スピーカー・サージェント)のライブを聴きに行きました。先月サポートで参加したSpitFunkの音源にビビッと来て、"トシ"こと春日利之氏のドラミングを堪能してきました。春日さんはリズケンのパーカッショニスト石川さんが一緒にライブをやったり仕事をしていた関係で以前から面識はあったものの演奏をしっかり聴いたことが無かったのです。このバンド、ベースが"シゲ"こと梅沢茂樹さんで、トシ&シゲのコンビという意味でも興味津々なのでした。
  • トシのドラミングはとにかくサウンドのバランスが良くて、そもそもシカゴ出身ということでタイムもフィーリングも外人クラスです。聴きたいものが聴けたな〜と嬉しくなりました。シゲベースもやっぱり良かったし、個人的にはキーボードの大坪正さんという方が面白かったなー。このライブでのドラムのセッティングはヤマハRecording custom(80年代ものらしいので9000というべきか)のバスドラムとフロアタム、そしてウッドフープを付けたスティーヴ・ジョーダン・モデルを核としてサブスネアとDTX、シンバルはチャイナとフラットライドとオリエンタルのクラッシュ(だったかな)でした。あぁそうそう、ハイハットはVintage K。ニクイなぁ!タム無しの24"BDセットっていうのは最近自分でも実験していたので、なんか悔しい(笑)最初は24"と気がつかず、というかいい感じでアタックが出ていたので22"だと思いこんでました。24"は奏法がちゃんとしてないと、なんとなくぼやけた感じになりやすいですが、ヌケの良いスネアとバッチリマッチしていいアタックを出してました。彼はDTXの開発にも参加しているだけあって、タッチやダイナミクスなど奏法面も楽器のコーディネートも実にしっかりしてました。流石だなぁ。
  • 春日氏のドラミングにはなんというかそこはかとない奥行きがあって、ある種の余裕とか余地がタイムの中にあると感じました。彼の中でドラマーというものの定義がものすごくしっかりしているのでしょう。聴いていると音楽に参加したくなって、身体をゆらしたりテーブルを指で叩くだけでも何か輪の中に入れたような気にさせてくれるのです。あぁなんだかドラマガにコメント書いてるような気分になってきた。もっとフラットにフランクに表現したいんだけれど、言葉って難しいなぁ。さーて俺も叩きたくなってきた〜!

    春日氏と。ちょっと逆光になってしまった...。