makito's voice

2008年08月06日
豊橋〜三重珍道中 :豊橋日記その3

  • 今回の珍道中は、たまりにたまった運動不足と発散欲を霧散させるため、頭よりも身体、いやむしろ感情で動いていたと言えよう。そのおかげで思惑を外れたことが多かった。無論それが醍醐味でもあるのだが。
  • とにかくメシに恵まれなかった。私が外に出たとなれば「うまいもん食いまくって酒吞みまくったんでしょ」と自分でも思うのだが、いやはやこれがなんともはや。行きは昼過ぎくらいに新幹線に乗ったのだが、ドタバタしていたのでサンドイッチ。豊橋に着いたらなんか駅前名物とかあるやろ...。と思ったらなかった...。なんか東京にありそうな駅ビルとかがあって。駅前の商店街は、水曜日定休が多く、ほとんどがシャッター降りとる。自転車屋を探して歩き回り、1時間以上歩いたが結果は得られず。東京に比べて暑かった。その後駅から離れたホームセンターへ行くが、そこからそのまま南栄駅へ向かう。暑い。気持ちいいが暑い。途中「かつ丼」と書かれた巨大な看板を見て「おっ」と思ったが、時間も気になったので進む。シライミュージックに着いたときには汗だく。トシちゃんのお母さんにミネラルウォーターをいただいた。虚脱状態になった頃に蔵やに行く。思えばこの店のひとときが、最初で最後の安堵の地だった。しかし1時間もいただろうか。「今日は早いね」と店の人に言われながら店を出る。ベースの鹿島といたら、あと5時間はいただろう。

    豊橋駅を出てすぐの商店街。シーンとしてます。

    やってません。

    やってない。

    これが平日の昼間なのか。

  • そして筆匠柴田祥雲堂へ。ここで一旦心は引き締まる。そしてトシちゃん宅へ。おっぱいタイムが終わらないというので、近くの公園で時間をつぶす。夜になっても暑い。トシちゃんの奥さんが気を遣ってくれたのか、とりあえずトシちゃん宅にあがって、おっぱいタイム終了待ちとなる。哲学の本とか、中近東のドラムの本(英語)とかあるし。おっぱいタイムが終わったのか、隣の部屋から赤ん坊の声が聞こえてくる。そしてご対面!いえ〜。俊太は元気で目力に溢れた子でした。かわいいなぁ〜!とかいうと親バカが調子に乗りそうだが、おそらくもう誰も止められまい。良い子で育てよ〜。

    シライ一家。トシちゃん公認サイトアップ。俊太の目力と奥様の余裕ある佇まいが素晴らしいです。

  • その後、マニアックな飲み屋があるというのでそこへ移動。歩く。そういえば、シライミュージックに自転車があるのだ。そこからトシちゃん宅には車で来た。そしてそこからまた歩いているのだ。しかも反対方向へ。これ、戻るときはどうしようというのだろう。歩くしかないよな。まぁきっと歩くのだろう...。歩いたらええやんみたいなことを自分で言った記憶もあるが、そもそもあの時点でトシちゃんは何を考えていたのかよくわからんし、俺も別にどうでもいいくらいだった。だいぶ歩いて入った店は、酒屋さんだったところが飲み屋になったとかで、いろんな酒があるらしかった。「どんなんがええの?」と言われたので純米酒を頼んだが吟醸にせぇへん?というので、なんだかよくわからんオッサンだった。やっぱ地元の人間になって長くつきあわないとよくわからん。そういえばにんにくの入ったイカの塩辛がうまかったな!でもこのニンニクが次の日も結構もたれていたっけ。

    にんにく入りイカの塩辛

    サザエ。これもニンニク入り。

  • 飲み屋でドラム周辺の話題を繰り返し、気がつけば25時。また歩く。歩くしかない。トシちゃんは途中で言え方向へ。俺はシライミュージックへ。シライミュージックを出るときに「道がわかりにくいんで」というので自転車を置いて来たのに、別に一本道歩くだけじゃん。夜中とは言え暑い。まだか。まだか。まだなのか。距離はたいしたことないのだが、東京から来て豊橋駅前歩き回って自転車で動いてそっからまた歩いて、とにかく服がベタベタギトギトなのだ。ようやくシライ・ミュージックに到着。自転車を取って、一路豊橋駅東口へ。これがまた道がなんとなくしかわからないので、東口に行くはずが西口へ。自転車を担いで駅の構内を進ませてもらう。ホテルに到着。ひぇぇ汗だく。おまけに「無線LAN常備」というホテルだったのに、Mac対応していないとか、なんだかわからない理由でつながらず。まぁとりあえず風呂に入って幸せ。

    25時過ぎの豊橋。

    歩き続ける。暑い。

    南栄駅周辺。当たり前だが誰もいない。

    深夜の豊橋駅を強行横断。警備の方に事情を話して許していただきました。

  • 次の日は7時半に豊橋を出発。3時間睡眠。眠い。今日は商店街はやってんのかなと思ったが、たとえば定食屋とかうどん屋みたいなものは全然見あたらず。てか探す時間も無かったが。しかたなくマクドナルド。無線LAN飛んでるかと思ったが飛んでない。注文はコーヒーとストロベリーサンデー。私の無計画さを寛大な心で許したと思われるトシちゃんが伊良湖まで送ってくれる。あぁ腹が減ってきた。しかしフェリーに間に合うのかどうかが気になっていたこともあり、とにかく進む。フェリー乗り場に着くと「大アサリ」とか書いてある。そうそう、こういうところにはたいていあるよね!立ち食い風のうどんとか蕎麦とかで、ちょっと地元の名産物とかあったりして。ジャンクだけどたまらなくうまかったり!...。開いてない...。開店9:30...。フェリーの出航時間やんけ。しかたなく売店で売っていたサンドイッチ...。ガックリ...。

    マクドナルドしか開いてない....。

    フェリー乗り場。店はちっとも開いてません。

  • フェリーで鳥羽に到着。海が臭い。伊勢へ向けて自転車で走る。曇りがちだった天気が、快晴に。それは嬉しいことだが、暑い。アップダウンを繰り返すうちに、だいぶ疲れてきた。寝てないし飯も適当だし。とりあえず水分だけはしっかり補給。とにかく進む。しかし暑い。伊勢の手前、五十鈴川あたりでバテた。パワーが出ない。やっぱ飯食わないとダメだってんでうなぎ屋へ。ここは普通にうまかった。関西風の、皮がしっかり噛みごたえのあるやつで、ご飯にはタレがまんべんなくまぶされている。しかーし、もうバテていて喉を通らないのだ。2/3近く残してしまった。わかっちゃいたが、こんなときにうなぎなんて胃にも良くない。肝吸いが飲みたかったんだよぉぉぉ。結局夜までもたれていた。

    鳥羽から、まずは伊勢へ向かう。

    あぁ自転車って気持ちいい〜!

    景色も楽しめるし。

    写真もゆっくり撮れるし。

    でも、なんだかへばってきました。

    景気づけにうなぎ。しかしバテバテで全然食べられず。

  • 伊勢のおかげ横町に着いた頃にはもうクタクタ。我ながら情けない。かき氷と抹茶を頂く。これは絶品だった。氷が柔らかい。店のお母さん達も優しかった。その後内宮へ行ったが、もう歩いていてもヘロヘロ。MacBookやら入ったリュックが重い...。今度から旅の時はEeePCか...。その後ホテルを決めたが、そこまでの道のりも遠かった。地元の人に「ここはうまいですよ」と教えてもらった店に、ホテルから歩いてすぐですよというので歩いたが、15分たっても到着せず、引き返す。もう歩けん。そしてホテル横の店でスープ餃子と梅茶漬け。はぁぁ海の幸なんて胃が受け付けません...。

    おかげ横町あたりで、もうヘトヘト。最初の元気はどこへやら。

    かき氷。これは絶品だった。

    このお店はおかげ横町の端の方、内宮入り口の近くです。

    おかげ横町の賑わいとは別にもう疲れ果ててます。

    五十鈴川で遊ぶ子供達。数年前はパンツで飛び込んだのに...。泳ぐ元気もありません...。

    ちょっと歩いては休憩の繰り返し。

    夜は地味に梅茶漬け。

  • 次の日は伊賀上野へ移動した。朝7時にホテルを出て駅へ歩く。これまた微妙に遠い。写真を撮りながら20分くらいして駅に到着。ところがこれまた店などひとつもやっていない。どうなってんの。仕方ないから電車に乗る。松阪で乗り換え。駅構内に喫茶店みたいなのはあったが食指は動くはずも無く。しかたなく売店に入る。結局またサンドイッチ...。伊賀神戸〜上野市〜伊賀上野と来て、時間も良い頃合いだし、もう店もあるやろ!しかも伊賀上野には伊賀牛の店が在った筈や!...。無い...。なんも無い...。しかも、最終目的地である丸柱へはどうやって行ったらええのん?と聞いたら「バス通ってませんよ」という。......。とりあえず、ずいぶん手前になりますけど、途中まで行くバスが、あっあと3分で来ますから乗ってくださいなと言われる。め、めしは...?まぁ行った先になんか店くらいあるやろう...。

    伊勢市駅。こちら側はなにやら店も無く...。

    乗り換えで駅前を歩いてみるも、やはりなんも無し...。

    気持ちいい風景が広がってきます。

    伊賀上野駅。.....。

  • 乗ったバスの運ちゃんに「丸柱までどんくらいあるんすか」と聞くと「あー。前はあっちまで行ってたんだけどねぇ。えーと、この終点から2山くらいこえたとこだね。」「ふ、ふたやま...。」「まぁでも3キロくらいだから。歩いて行くしかないね。」「有名な窯とかにはタクシーとかありますかね」「ここらへんは全然無いよ」「......。」そして結局歩いて山を越え、丸柱というところに行き、そして帰ってきたのだが、その間自動販売機は2カ所。飯は食えず。ま、飯を最優先にすれば食えないこともなかっただろうが、ようやくあった店が高級割烹的なランチ4200円な世界だったり...。

    ここから歩いていけば着くから!と言われ...。

    山道を歩き始めます。

    丸柱小学校つうのがあります。

    自分撮り。ちょっと虚しいですな。

    丸柱の表示が!

    丸柱についてはまた別の日記で。

  • そして戻りのバスが伊賀上野駅に着いたとき、ネットに載っていた牛肉専門店というのを探してみたが、駅前にはそんな気配すらない。道行く人にたずねてみても「そんなんはないねぇ」という。帰ってきてわかったことだが、サイトなどで書いてあった情報は、伊賀上野とあっても、それは伊賀の上野市駅周辺にあるものばかりだった。結局、帰りの電車の時間も迫りとりあえず駅の売店で水だけ買って名古屋まで2時間。そうして名古屋に到着してようやく食べたのが新幹線ホームにあるきしめん。奮発して「名古屋コーチンきしめん」というのにしたが、肉はちっとも旨くなかった。もっと安いエビ天にすればよかった...。この日は結局200円のサンドイッチ食べたっきりで山の中歩いたわけで。運が悪かったと言うより、計画性がなさ過ぎってことですね...。

    名古屋の新幹線上りホームにあるきしめん。

    名古屋コーチンきしめん。...うーん。

  • さて、豊橋〜三重日記の最後は、丸柱の素晴らしさを書くぞ〜。