makito's voice

2009年03月13日
モノヅクリって

  • 新しいiPod Shuffleに対するブログコメントを見ていると、いろいろ面白い。すごく良いとか全然良くないとか。サードパーティのヘッドフォンが使えないとかボタンが無いとわからないとか。モノヅクリって、不便とか必要とかアイデアとか発想とかってものから、実際現実の形になって、それが一定期間以上使われて淘汰されていくという流れを経験しないとわからない、様々な「無駄」というものがあるように思う。アップルの製品の中にある「裏切り」みたいなものは、そうした無駄を省くあまりに生まれてしまうようにも思えるし、机上のアイデアよりも、実際にある期間使ってみたの感触でGOを出しているのだろうし。この裏切りはもはや哲学なのだろうか。個人的に、「動くこと」の中にはクリエイティヴィティを促進させる本質があると思う。そういう意味では、期待されているとわかっているものを敢えて外して、照準を動かしたモノヅクリを行っていつつ、アップル社としての売り上げはなんら問題の無い数字をたたき出しているということがスゴイ。実験をしつつ商売もうまくいっているというところだろうか。それにしても、反射的なコメントも結構あるように思う。おそらく各ユーザーの中にある決まった望みや、こうなって欲しくない、まさかこうなるんじゃないだろうな的な被害妄想の先回りが、あたかも怨念のごとく存在し、もはや消費者に巣くう負のスパイラルとなりつつあるようにすら思う。作り手は経験とノウハウと企業理念とマーケティングを膨大に重ねすぎて純粋なモノヅクリができにくくなり、一方で消費者は作り手が負う責任を盾に、金を払った商品はすべてが自分に対するサービスだと思いこみ、気にくわないものはすべて商品の落ち度と企業としての姿勢に問題があるというような思考になってしまっているのではないか。まぁそれでも、真っ向からのコミュニケーションよりもこの方がまだラクなのかもしれない。あぁもちろん自分も含めてですけどね。アップルのやり方は、スパイラルや依存を断ち切るという哲学にも見える。そうでなければ、やっぱただの好き勝手なモノヅクリ集団かもしれない(笑)
  • ユニボディのMacBookはあまり好きになれないところもあったのだが、今日15インチMacBook Proを見たら、あらこれは良いなと思った。液晶の周りの黒が、あのサイズになるととても良いかと。そして液晶の発色もなんだか良いような。