makito's voice

2009年11月02日
固形石鹸

  • 我が家では、某弱酸性のボディソープを使っていた。まぁ自分としてなにか選択していたわけでもないが、家人がそれを買ってくる→置いてあるから使う、くらいのことではある。今住んでいるこの住居に以前暮らしていた私の姉の家族は、ここの水で手が荒れたり、子供がアトピーになったりしていた。この一家が所沢に引っ越してからは、具合はよくなったようである。そして代わりに私が住むようになったのだが、うちの息子は、とくにそういう症状は出ていなかったが、ある時期から肘のあたりにブツブツとできて、結構ひどくなってきた。石垣島や八重山でで泳いだりするとすぐに治るのだが、毎日泳げるわけもなく、東京に戻るとまたひどくなる。まぁ、水が悪いのだろう、いずれ水の良いところに移りたいものだ、いやしかしそれはどこなのだ的な。
  • 一緒に風呂に入ったときに、息子がブツブツとなっているところを気にしているのがわかるので、あるときアカスリではなくて、手で撫でるように軽く揉むようにしてやった。ある意味愛撫である。すると、その後症状が軽くなっているではないか!それもかなり!うぉすげぇ!最後に愛は勝つ〜!とか思っていたが、どうもちょうどその時期に、渋谷で開催されているアースデイマーケットで買ってきた固形石鹸を使い始めたのだという。それが効いたのなら、そんな素晴らしいことはない。そして、自分もちょっと使ってみた。ジャブジャブと泡が立つわけでもない、そして固形石鹸特有の匂い。しかし、湯をかけるとすぐに流れ、肌がキュッとする。洗い上がりが気持ちいいのだ。とりあえず我が家の石鹸は固形にしてみようということになった。
  • ずいぶん前のことになるが、高知四万十川に行ったときのこと。檮原町のあたりだったか、雲の上のホテルとかいうところで500円で風呂に入れるというのでありがたく行ってみた。実のところ車中泊ばかりでかなり疲れてもいたので、助かったと思った。立派な施設で、風呂も大きくキチンとしていた。しかし、大量の湯を流し、備え付けのボディソープの泡が大量に流れていく様を見て「オレは四万十川の上流にまできて、なにをしているんだろう」とゾッとした。清流に憧れ川を愛でながらも、排気ガスをまき散らしながら昼も夜も山中を走り回り、挙げ句の果てに上流域で洗剤を垂れ流し、自分は多少の汗を身体から流して程度のことで気持ちよいと言っている。なにが四万十川最高だ!なに鮎がウマイだの手長エビだの川のりだの、高知県素晴らしい!とか言ってんだ俺は。無論その施設がどのような排水処理をしているかはわからない。そういう処理はキチンとしているから安心なのかもしれないけれど。しかし、自分がどこにいて、そこがどういう場所なのかを理解して動いちゃいないということに、要するに自分は自分勝手がしたいだけなのだと自分自身に腹も立った。
  • 東京は、もはやこれだけ汚れているし、まぁ汚水処理も行われている。だから風呂場でどんだけ泡を流してもよかろうという緩みも自分の中にある。毎日毎日トイレにウンコを垂れ流し、その行方も知らずに我々はのうのうと生きている。自分のケツからあんなに臭い物が出ているのに、やれ抗菌だの衛生管理がどうの、そして髪型がどうだの着ているものがどうだと言っている。まぁそれはそれで人間というものなのだろうけれど、このところ使っていた液体ソープにも、そろそろなんらかの決着をつけなくてはいけないとも感じていた。それはなぜかといえば、身体があまり心地よいと感じていなかったし、アレを使うと必要以上に泡を立てたくなり、そして大量の湯を使って流すことになる。そこに、固形石鹸による息子のブツブツの変化。これですべて解消などと言うつもりも無い。そして液体ソープに問題があるかどうかという話でも無い。なぜならば、科学的に何も検証していないから。しかし、そろそろそういうことをキチンと知って、どうあるべきかを知っている、キチンとした大人にならなくてはならないナー。

    その後、アレッポというのを使っています。