makito's voice

2010年04月17日
シェルター自作その2

  • それにしても、山関係だけでも別のブログにした方が良いような気がする。一体何やってる人のサイトなんだかさっぱりわからんのが、さらに促進されている。気が狂ってんじゃねぇのかコイツ的な。せめて左のメニューくらい作って分けるか...。
  • ここを読む人は山歩きとか関係ない人が多いので、冗長を承知で書くと、我が山の先生ことヤマセンは昨年まで三鷹に住んでいた。三鷹にはハイカーによく知られた店があり、UL(ウルトラライト)という装備を軽量化して自然に触れることを楽しむという(あんまりうまく言えてないが)、最近の潮流を牽引しブームを起こすほどの動きになっている、とヤマセンから教えてもらっていた。ULというのは、そもそもレイ・ジャーディンという人が提唱した流れがあり、昨今は一昔前とはまた違ったファブリックやマテリアルを使用し機能を損なわずに軽量化を計ったULスタイルな山の道具達が増えている。そして、日本でもこの分野を牽引する数々のハイカー、そしてこうした道具に関する製品レビューや自作などの情報を発信する人達、そしてさらに自作グッズを販売し米国などでも評価を受けているガレージ・メーカーも存在するのですね。山を歩き、道具を語り、自作をして自分のスタイルを追って行く...。あぁワクワクするじゃないですか!以上、あんまりうまくないUL解説終り。
  • ここんとこ山登りをしていて思うのは、いやもっと昔から、アメリカに行くのにデイパックひとつで出発するとか、旅先で手ぬぐい1本で諸々済ますとか、そういうのは結構好きで、うまい具合に持ち物を減らしてやりくりができたときの喜び、言い換えると自分にとって本当に必要なものがわかったときの喜び、そんなものにはすごく興味がある。楽器だったら「このライドがあればなんでも演奏できる」なんて最高!(ま、こんなこと書くとアンタどんだけシンバル持ってるっちゅーねんとか言われるのはわかった上でw)で、山歩きと寝泊りをやっていて思うのは、やはり山は恐い。なにが起きるか分からない。自分の状態、天候、登山道の状態などなど。なんでも無いところで脚をくじくこともあれば、身を隠す場所の無いところでの雨風や雷。そういう意味では、信頼性のある道具を持ち歩かないと、ひ弱な私などイチコロである。とはいえ、防寒着、ダウン、レインウェア、アンダー、ポンチョ、テント、ツェルト、グランドシート、シュラフ、シュラフカバーなどと考えていくとやはり荷物も増える。いくら軽量化と行っても、幕営となった途端にザックの中身は蜘蛛の子を散らすように散乱しはじめ、撤収にも時間もかかってしまう。で、どうにかシンプルにしたい。たとえば夏の低山というような言い方があって、森林限界を越え雷が横から飛んでくるような高い山の稜線などではなく、木々に囲まれ雪が降るような状況でなければ、それほどシビアな装備は持たなくても一晩明かすことになっても最悪の事態を迎えるリスクは少ないという感じ。まぁね、冬に公園のベンチで寝てたら風邪ひくしともすれば凍死するけど、夏だったら死にゃしないでしょ的な。もちろん山には他の危険もいっぱいなので、あくまでリスクは低い、という感じだろうけれども。
  • で、まーとにかく装備をわかりやすくして、テンポよく軽快に歩けたら素晴らしい、そして山そのものを楽しみたいという気持ち。無論なんでもかんでもミニマムにする必要もないが、ゴージャスなテントが良いときは持っていけばよいだけのこと。俺は買えないけど(笑)登山家やハイカーの方々の著作やブログなどを見ていると、それはそれはいろいろな人がいて、テントは絶対、雨がふらなきゃシートを敷いてシュラフにくるまってそのまま寝ちゃう、ともすればテントも持たずに行き、米と調味料以外の食料は現地調達、なんて人もいるくらいだ。それはすべて山の状況に対応しながらだろうけれども、そんな自由な感じもたまらない。自分にとって必要なものは何か。それはギリギリではないなーと思いながら、しかしアレとコレはあまりいらなくて、この部分が確保されればオッケー、そして最悪の事態を考えてここまでのラインにしておけばより安心、てな感じで、山で寝るときにテントやシェルターの自作を考えていたりした。そして決まってきたのがこの前アップしたもの。
  • で、調子に乗ってUL界の重鎮であり推進派ともいうべき方々に不躾に画像やらメールを送ったところ、即答でアドバイスを頂いた。なんということだ!嬉しすぎて涙が出る。この方々は、同じような考えをメーカーが実現した商品達を知っているにも関わらず、素人の新しさも無いアイデアに返事をくれたのだった。うれぴい。今のところ安易なリンクは控えることとして、実際に完成することができるまでは頑張ろうと思う。ま、とはいえ現実的に大したアイデアでなければ、金と時間をかけて自作する必要も無い。そもそも似たような製品を、少し改造すれば良いとも言える。いや、オメーなど売られているものをまず使いこなせ的な...。とはいえ考えるのが楽しいので改良してみた。自分でも気になっていたところ、重鎮氏のアドバイスを混ぜて。

    入り口三角辺にドローコードを通して、絞れるように。これは最初からそのつもりではあったが、一応紙模型も。

    換気&腕出しの処理は円形か三角か。メッシュは...張らないつもり。

    前室めくったところ。内蓋幕あり。天候良ければ内側にたくしこむ。

    内蓋幕めくるとメッシュ。今は下からになっているが、左側の一辺からに縫いつけるのが良さそう。

    三角形の底辺120cm高さ90cm。

    全室入れて全長3m弱。nemoのGOGOもこれくらいあるからいいか。

    なんか虫か魚みたい。

    縦も横もコードでかなり絞る必要があるが、大きなポンチョ状態。換気口から前腕だけ出す感じ。面ファスナーかなにかで前室幕の下部にメッシュをつければ、防虫服のようになるか...。針金程度でも三角の支え入れないと辛いかな...。

    簡易展開図。3m幅のタイベックなら一枚からとれる大きさ。

  • ま、まだまだ細かいところを詰めないといけませんが、楽しいな〜!