makito's voice

2010年08月26日
持久走

  • 7月には終わらせたかった制作の仕事が、機材を伴う作業であるとかいろいろなことで少しずつおしていた。7月の末からラストスパートでとりかかり、朝から晩までそればっかりやる毎日。ところが終わらない。いろいろ作業上の欲もあるのだが、細かいところの調整や全体のバランスがどうとか、作業リミッターを設けずにいたせいか進みが悪い。そして8月に突入。土日で山に行ったり子供と約束していた海に行ったりはしたが、基本的には作業続行。で、お盆に胃腸炎で寝込む。そして治ってからまたとりかかる。1週間経ち2週間経った。もうあとは文章をまとめていくだけなのだ。そこにくればスピードアップできるだろうと思っていた。ところがだ、進みが悪い。進まないのではなく遅いのだ。指定された文字数に意味を見出せないと、途端に書けなくなる。書くことが無いところにも、書くべきことが満載のところにも、同じ文字数。しかも微妙かつ半端に少なくない。お茶を濁すには文字数が足りず、本格的に書くには文章が多くなってしまう。ま、基本的に書き殴り君なのでこういうのは苦手なのだろうな。
  • まるで拷問だ。自分で自分に作ってしまった拷問。どうにも抜け出ることができない。ただ牛歩で進むのみ。久々にシンドイなーと感じる。そういえば初めてドラムマガジンの連載をやって毎月8ページをやらせてもらったときは、こんな感じだったっけ。徹夜して徹夜して徹夜しても終わらない。1行が書けない。たった一言が浮かばない。そして3年前のフォトドラム、テクニック道場、フィール&ロジック...。言葉というのは難しい。いつしか音楽の難しさより言葉の難しさにハマってしまっているのかもしれない。まぁ、まだまだ頂上は遠いが、見えてはきているのでこうして日記を書いている。明けぬ夜は無いと信じて。そう、そもそも子供の頃から自分はいつも遅いのだ。人が2周している間に1周。それをいつでも忘れてはいけない。俺は人とは一緒に歩けないのだ。その代わり持久走で行くしか無い。人が自分を抜き去り、離れていくことは子供の頃から嫌というほど味わっている。みな離れていく。それは止められない。笑いながら見送るしか無い。いつかまた、と。しかし自分も止まっているわけでも止まっていられるわけでもないのだ。他の人が人生の中で10000kmを歩くとしたら、きっと自分は2000kmくらいを歩くのだ。しかしその分深く物を見てやろう、俺のペースでしか感じられないものを感じてやろう。そう決意した日があったではないか。そんなことを、今こうして書いていて思い出した。マイペースというのは難しい。孤独の方がまだましかもしれない。他人のペースに合わせなければいけない仕事は、俺には向いていないのかもしれない。ここらできっちり判断もしなくてはなるまい。しかし、どうしたらよいかなどわかるはずもない。
  • それにしても昨年より稼働を減らした筈なのに、昨年より山に行けてないってのはどういうことなのだ。飲みに行く回数も減ったなぁ。あぁなんだ、他の人と交わる時間が少ないのか。それと酒が足りないのが良くないのかもしらん(笑)