makito's voice
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2012年05月30日
エリック・ハーランド〜JAMES FARM〜

  • 感動というよりも怖くなった。想像を越える演奏というのとも違う。いやぁなんだか凄かった。あんなに彩れるんだなという感じ。それもあの余裕と音量のコントロール。バンドの調和の仕方も筆舌に尽くしがたい。ドラムは今、ニューヨークのファーストコールとして知られるエリック・ハーランド。JAMES FARMの東京ブルーノート公演。6月2日までやっているようです。お時間があれば是非。
  • .........................................。呆然。
  • 2012年05月19日
    遺言とか

  • 週末から関西に行くのだが、そういえばその間に日が過ぎてしまうので墓掃除をしてきた。世の出来事を見ていると、もし突然自分がおっちんだときになにか書き残した方が良いのではと思うことがある。ドラムとシンバル→中野、原稿関係→村田さん、コンピューターと電子楽器と電子部品関係→としみつ、山道具→息子。以上すべてガラクタの行き先。これ、もしものときの書き残しw
  • まぁ東京ドームのステージを踏むまではおっちなないけどもw
  • 2012年05月17日
    再販御礼!

  • ヤマハミュージックメディアから出させていただいているドラムグルーヴの技が再販との連絡。このご時世に、そして数多くの素晴らしい作品が多い中でありがたく思うばかりです。関わるすべての方々に厚く御礼申し上げます。
  • 2012年05月14日
    <番外編>もうひとつの豊橋紀行 〜豊橋食道楽〜

    【訂正】この日記の後半に出てくるトリトロホルモンのお店の名前を間違えておりました。正しくは「みかわ家」です。訂正してお詫び申し上げます。そして是非皆様も行ってみてくださいませ!

  • ああ。もう2ヶ月経ってしまった。なんてこった。3月に豊橋で行われた小出シンバルのイベント、これは先の日記に書いたように有意義なものであったことはもちろんですが、今回はもうひとつの豊橋がありました。
  • あのセミナーが行われた両日は、ひょんなことから東京在住者数名が豊橋に集結するという計画的な偶然が起きておりました。今年の正月、編集S氏と某N君と3人で我が家で七輪を囲みながら、「3月に豊橋行くんだよね」「あ、行きます」「俺も行きます」「え?」という具合で話しが決まりました。酒の席の話ですから、現実に3月になれば、やれスケジュールがどうの、仕事がどうのとよくあることです。ところが3月になりホントに集合してしまった。東京にいても最近はあまり逢えなかったりするのにねぇ。
  • そして、セミナーイベントが主たる軸として進行していたその裏側で、その前後に共に食事をして過ごした豊橋の数店はとてもエキサイティングなものでした。簡単にいえば一緒に美味いもん食って楽しかったという、わざわざ大人が日記に書くのかというようなことでもありながら、いやしかしこれが実に私とN君の関係において重大な出来事であり、自分の中にあるひとつの考え方が、彼という人間を通して実体験として見えてきたことに強い感慨を覚えたのでございます。
  • では、本題の豊橋食い道楽。豊橋の宣伝という意味も含め、自分がひとりで入った店から、皆で行った店まで順に。

    <鈴木珈琲店>
     豊橋には、'午前中の早い便しか取れなかったためにかなり早く着いたものの、この日は雨。屋根のある商店街を歩きながら目に入った珈琲屋で目覚めの1杯。店内はよく見かけるスタイルの内装ながら、落ち着いていて独特の暖かい雰囲気。サントスを頼みましたが、珈琲の淹れ具合も温度も良く、カップも良いものでした。朝からこんな店でまったりというのはなかなかの贅沢ですね。

    鈴木珈琲店でサントス。良い雰囲気でした。

    <うなぎ・のぼりや>
     この後、少し早めの昼飯にとうなぎの「のぼりや」に行きました。豊橋に行ってみたい店はいくつかあれど、雨も降っていたので比較的駅に近いここに。暖簾は出てませんでしたが、雨降ってるからねと言って中に入れていただきました。お茶を飲みながら待つことしばし、甘辛く濃いタレのうなぎが、ちょい固めに炊かれたご飯の上に乗って出てきました。うなぎももちろんですが、このお米の炊き方が丼にすごく良かったです。ちょっと贅沢をしましたが、インフルエンザからの病み上がりだったので景気付けも含めていただきました。

    到着したときには暖簾が出ていなかったですが、雨ということもありすぐに入れていただきました。

    うな丼。やっぱ丼ですよ!

    <醍醐>
     うなぎを食べた後、豊橋駅に到着した編集S氏と合流して南栄へ。イベントが開始され翌日の準備をしながら時間はどんどん経って行きました。ほどなくN君も南栄に到着、歓談の後「連れていきたいところがあるんですよ」と行ったのが「醍醐」でした。肉がうまいんですよ!と興奮しています。行ってみると、昔から地方で見かけるレストラン的な感じです。この日は黒毛和牛じゅうじゅう定食(だったかな?)というようなものでした。切り落としの部分が鉄板にてんこ盛り!食べてみるとタレが濃くて、しかも肉は脂っぽすぎず、実に肉として旨い!すんごい量です。他のお客さんに運ばれていたエビフライやカレー(らしきもの)も超巨大で、いやはやこれが家の近くにあったら最高です。結局ほとんどぺろりと食べてしまいました。

    醍醐。この見た目だと、自分だけだったら入るかどうかはわからないなぁ。

    お客さんもたくさんいましたが、それほど待つこともなく...。

    どど~んときました!

    別角度から!かなりのボリューム!うまい

    <西洋茶店>
     口の中に肉とタレの余韻がガッツリ残った状態で向かったのが「西洋茶店」でした。店が綺麗です。なにやら店内にはガラス越しに庭園的なものが見えるというような、大袈裟なほどの内装です。N君は、フレンチトーストが美味いんですよ!と興奮しています。実は私はフレンチトーストが好きで、以前は良く作ってました。なので、まぁ驚くほどのこともあるまい、演技の準備でもしておくかと思いきや....!!!なんでしょうかこれは!バゲットの内側がもはやカスタードクリーム化しています。量もすごくイイカンジです。そして珈琲もうまい!S氏が注文したワッフルもクリームとの食感のバランス最高。また、アイスコーヒーは氷も珈琲になっていて、そこに熱い珈琲を入れて冷やして飲むスタイル。隣のテーブルで食べていたハニートーストも興味津々です。くうう。

    西洋茶店にやってきました。お洒落なお店でした。

    こここここのフレンチトーストが美味かった!

    珈琲も申し分なし。

    ワッフル&クリーム!

    <蔵や>
     その後、T店長やK社長、某巨匠と向かったのが、南栄シライミュージック近くにある「蔵や」。このお店はわりと何度か来ていますが、日本酒や魚関係が良いのですね。翌日のことも含めたミーティングをしながらの食事&飲み会のはずでしたが、この晩はT店長の話しが盛り上がりすぎ、何を食べたのかももう記憶が曖昧w 今回の画像ありませんが、よければ2008年の日記をどうぞ。

    <ROTI Kitchen>
     大変に盛り上がったものの何の打ち合わせにもならなかった我々でしたが、宿泊先に向かうため豊橋駅に戻り、明日のためにしっかり休む...はずだったのが、誰からともなくの一声でもう1軒行ったのが「ROTI Kitchen」。エビスの樽生が置いてあり、3種のエビスを混ぜたものをいただきました。うめー!これはビールの状態も注ぎ方も良かったです。なんという開放感。信頼出来るメンバーで、異国(?)の土地で、このようなうれしい展開。店内は綺麗だし雰囲気も良く、看板メニューのひとつでもある鶏肉は焼き具合もよく、しかしこの人達、この日は良く食いました。

    豊橋駅前のROTI Kitchen

    3種のエビスを混ぜたもの。くう〜!

    ピクルス。綺麗な盛り付け。

    グリルされたチキン。これは一番小さなサイズだったかな。良い感じに焼けています。

    <ポケットタイム>
     翌朝は、駅前の金谷ホテルベーカリーで珈琲をと思いましたが満席のためスタバで珈琲。そして郊外に向かって車を走らせます。今回思ったのが、某N君は、まるで地元埼玉を走るかのようになめらかに運転していました。よっぽど...などと考えているうちに到着したのが「ポケットタイム」でした。これまた、外観的にはなんというかまぁ普通というかなんというか、自分だったらあまり入らない店です。ランチメニューでパスタやらピザやらがセットになって700円台だったかと。カルボナーラ、マルゲリータ、クアトロチーズ(4種のチーズ)を注文。前菜的なものが来ましたが、これがほどよく温められていて食べてみてびっくり!ブロッコリーが!ポンデケージョみたいなものが!キッシュが!とにかく軽快に美味いのです。ポンデケージョはなにやら海老の味が下味になっていてよかった。そしてカルボナーラ。これは調理がうまいです。ねっとりとした良い頃合い。そしてピザ2種類。トマトソースがすっきりして味がしっかりあって酸味も最高!ドリンクバーの珈琲もス◯バより美味しいくらいです。思わずマスターに声をかけ、イタリアで食べるより美味しいと言ったら、いやいやそれはやはりナポリの師匠にはかないませんとおっしゃっていました。

    ポケットタイム。この名前とこの見た目。またまた通り過ぎそうではあります...。

    ランチの前菜。ひとつひとつに気が利いた味です!

    カルボナーラ。良い感じにネットリ!

    マルゲリータ!このトマトソースが美味い!

    クアトロチーズ。生地の焼け具合もいいです!もっと食いたい!

    <みかわ家>
     その後準備や打ち合わせなどを経て、セミナーではいろいろな人と話もでき、シライミュージックを後に豊橋の駅へ。帰りの新幹線までの時間まで乾杯でもしようと豊橋駅近くの串焼きムサシに向かいましたが満席。そして入ったのが「みかわ家」です。トリトロホルモンなるものが美味いらしいとのこと。最近よくありがちな居酒屋チェーン店的な印象です。メニューをみると値段も安い。嬉しいことではありますが、安くてそこそこの危険もあります。ビールもスーパードライだし...。ところがここでN君は店員と旧知の仲のようにしてテキパキと注文。素晴らしいリーダーシップですw そして運ばれてきたトリトロホルモンと塩トロホルモン、これがどちらも美味い!!!ホルモンと云うからには、石垣島やまもとで食べるホルモンくらいでないと満足はさせられへんで!と思っていたら、簡単に大満足です。いやぁどの店も美味しい。そして、なんというかそれぞれに個性があるというか。良さそうに見えてまぁまぁ、というよりは普通っぽいけど味はキテるって感じの店ばかり。

    みかわ家。こっちがトリトロだったかな...w!?

    油の塊のようでいて、ちっとも油っぽく無く超ウメェ!

    これは...首のところだったかなぁ...あぁもう一度食べて覚えなおさないと...w

    予想に反したしっかりした歯ごたえ!

    なにやらポスターと服装が同化している白井とっち。

  • <おもてなしという感覚>

     この後、新幹線に飛び乗って東京へ戻りました。豊橋食い道楽も終わりです。こんな展開はあまり予想していませんでした。誤解のないよう(笑)繰り返し書きますが、当然セミナーイベントのことがメインとしてあったわけですが、なんだか今回はN君こと中野に「してやられたな」という感じでした。

     彼と会うとよく話すことのひとつですが、飯や呑みに一緒に行くようになったきっかけ的な店として両国のほそかわという蕎麦屋があります。ここは蕎麦好きには知られた店であり、店主のこだわりも感じられる見せですが、そこでの最初の一口はとても良い思い出となっています。

     店に連れて行く、連れて行かれる、というのはなかなか難しいものです。いくら自分が旨いと思った店でも、相手の好みや相性もあれば、タイミングやその時の流れ、その店の波みたいなものもある。絶対にうまいから!と連れて行ったが喜んでもらえなかった、凄いんですよと連れられて行ってみたがどうにも....ということはよくあります。もちろん、一緒に過ごすというのはそれだけではないですから、その人の気遣いやそうしたものを共有しようとすることそのものがまず一番にありがたいことであるわけだし、どこか道端で飲んだ缶コーヒーがうまかったとか、カバンの中に入っていたお菓子を分けあって食べたとか、そういうことが感動する程の思い出になることもあります。ただ、やはり連れて行く、連れて行かれるという時には、当然のことながら自分も相手も満足することを願うわけです。連れて行くときには相手のことも考えつつも自己満足もどこかにあるものでしょうし、ある意味そういう矛盾的な側面をものともせずに出てくるものに魅力を感じます。

     自分が最高だと思うものを相手にぶつけるのは「この人ならわかってくれるだろう」という時ばかりではなく「あぁ、これで満足するだろうか」という時も多くあります。で、ガッカリされるのは楽しいことではないし、自分が連れて行かれてガッカリしてないように見せる演技も楽しいものではないでしょう。しかしそれを面倒に感じてしまうと、なんとなく相手に任せるとか、紹介するほどでもないだろうと思ってしまったりとか。どちらの側にしても、良い物は良いとすればよいし、良くないものを良いという必要もないわけです。ただ、飯とか酒となると味だけでなく、歴史や風土に関係すること、経営方法や食材の調達などに絡む店や企業の裏側事情、各々の個人的な体験などによる生理的な得手不得手というものもあり、たとえば私ならば「あの酒はいらんものを混ぜているから飲みたくない」「あんな値段で提供しているからには食材の素性が知れない」「店や企業の体質や過去の事件などを知っていて楽しめない」なんてことを考えてしまったり。ま、そういうものをどう表現するかはケースバイケースでしょうけれども。いくら主義主張があっても、時と場合によってはただのひとりよがりとか、無粋になってしまうことでしょうし。

     N君が豊橋の店を知った背景には、友人の協力があったようです。その友人は「美味い店よりもダメな店をたくさん知っている」と言っていたそうです。そうなのです。グルメとか味にうるさいとかいろいろ言い方がありますが、良い店を知るというのは行動が必要です。ネットでググって点数の高いところを調べるのも良いでしょう。しかし、どういう流れでそこに行くか、何を注文するか、そういうことは結局自分で行って試してみなければわからないのです。家の近所で良く行っていた焼肉屋がありますが、その店などはコレを最初に食べて、コレで口直しして、最後にコレで締める、なんていう王道パターンがやっぱりあって。寿司屋に入って最初に大トロとか言う人、焼肉屋で最初からカルビとか言われると、いくら良い店でもちょっとなぁと思います。「こういう風に楽しむのがオススメですよ」というのは、情報ではないのだと思うのです。おもてなしというか、なにか相手を包むものというか。

     こういうことって、ドラムとか音楽ともある部分では同じだと思うんです。成功するにはどうしたらいいですか、という人はごまんといますが、自分で失敗を積み重ねるという考えのもとに実践を繰り返し、自分が自分の言葉で語れるようになろうという人はどれくらいいるでしょうか。また、連れていく連れて行かれるという感覚は、アンサンブルでもありリードする感覚でもあり、予定調和よりもインプロヴァイズでもあり、下調べと確固とした自信をバックボーンに持ちながらも柔和な臨機応変さを持つというか。失敗のリスクを背中に感じながらも、一方的に本音を広げて相手の賛否を問うようなところがあるっつうか。ま、ちょっと大袈裟か(笑)

     ま、ナーバスに考えてみればそんな面もあるということでありながら、そしてこのうるさ型のひねくれたオヤジを店に連れ回し「行きましょう!」「どうすか!」「あぁよかったぁ!」という彼から出てくる言葉はかけがえの無いものであるし、そこで実際に「おっ!マジでうめぇ!こんちくしょう!」みたいに思える自分であったことに、縁というか人と人の間で起きることへの感謝が湧いてきます。彼は、人を巻き込むことができる。そして年の上下関係なく巻かれて楽しいと感じさせる実力がある。そんな魅力に触れる時、自分もさらにそうでありたいと思う。でもその道は、無難ではなくてやはり失敗が渦巻いている。

     ロジックで考えれば緻密になりすぎる。でも感覚だけでは弱い。直感に任せられるときは最高だけれど、なにもアイデアが出ない時もある。仕事ならばディレクションやコンセンサスがルール的前提となり個人が自律的に融合するところに向かいやすい。しかし遊びや飲み食いは、用意周到さと場に任せる呑気さが相反しながら、各々の嗜好や欲求は剥き出しだったりする。ある意味無駄にシビアでもあり、まとまらなくても構わないのだが、まとまれば得難い活力が湧いてくる。これが面白い。なんのことはない、彼が演奏でやっていることだ。そして今や大変な人気を得ている。彼は、今ではもう人生をかけてリスクを背負いながら音楽で、自分のドラムで聴衆に自分のおもてなしを問うているということだろう。自分は全然そういうことができていないが、そういえば、原稿では少しだけそれをできているのかもしれない。そう思うと、彼が自分の原稿を読んでくれていたことがふと嬉しくなる。そして改めて人生の縁に感謝を感じる。それは彼に限らず、今回の豊橋イベントに呼んでくれた白井としみつ、小出社長、セミナー参加者、常日頃から記事や日記やツイートを読んでくれる方々などすべてにおいてそういうことなのだけれども。

     もうひとつの豊橋紀行はこれで終わり。だいぶ褒めちぎった文章になったように思うが、まぁこんなふうに書くと、奴はきっとまた美味しい店を教えてくれるだろうと思っている。下心は丸見えにしておくのが一番のリスク回避つうことで(笑)