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2013年01月28日
ヘボロ(チンバウ?)のスタンド
自宅には練習用の小さなセットが組んである。セットと言っても、練習台にメッシュヘッドを張っただけのものではあり、バスドラムは10インチの練習台を木の板に括りつけてる自作ものである。音を出せるような場所ではないので、ないよりはマシの世界。家で仕事しているときなど、やはりどうにも練習をしたい。仕事柄、練習をしないと話にならない。そりゃそうだ。セミナー書いたり教則本書いたり、でっち上げで通用する世界ではないし。で、極小音量でヘッドの感触のある環境は作れないものかと。フットペダルにビンテージボンバーをつけて、パンデイロを叩いてみると面白い。そしてブラジルで買ってきたヘボロだかチンバウもいい音だ。で、スタンドが必要になる。既成品のやつはだいぶ高い。家にある材料で作ってみようと思ったが、木で作るのはちょっと抵抗があった。で、100均の植木鉢のスタンドみたいなやつを使ってみた。
ネジを使わぬエコ設計!?www
100均の買ってきたやつを曲げてみたら、楽器の大きさにもピッタリ。
最初は、この植木鉢スタンドを横にしてそこに脚をつけて立たせ、楽器を着脱できるようにと考えた。で、脚も作ってみたが、あまりうまく行かない。で、夜寝ているときに、ふと思いついて、普通に立てて使って、一部を凹ませれば楽器の丸い形が収まるかもと。3本の脚の間一箇所を下に折り曲げる。そこにテンションボルトの間隔がちょうどぴったりはまったので、引っ掛けるようにして後ろをショックコードで止めてみた。スタンドの底の部分にT字の金具をネジ止めしようかと思ったが、トンカチで金具を曲げながら、あぁこのまま巻いちゃえばいいんだということでネジ不要に。金具に皮を貼り付けて、ペダルが噛みやすいようにして、これで完成。ハードには叩けないが、逆に作りがちゃっちいので小さく叩いても表情が出るようである。
こんだけのこと。これでライブやってみたいw
こうしてすっぽりハマるので収納や運搬にも省スペースw
T字の金具の加工は、最初このスタンドの丸い部分の棒を板で巻いて穴を開けてネジで止めようと思っていた。ところが、トンカチで丸めていきながら、あれ?これはこのままでいいんじゃんと。ここで思ったのは、設計...というには大袈裟だが、最初の目論見から実際の作業で予期せぬ所に行って万事オーケーといういわゆる偶然というものについて。プランを立てたときに「これはうまくいかないだろう」ということがあったとしても、実行段階でまたさらになにか状況が変わるかもしれないということ。やってみなけりゃわからない、というのとはちょっと違うのだけれど。100人が同じことをやっても、それぞれが偶然を引き起こしてなにか違う道が見つかる出来事があるかもしれない。これはやってみなけりゃわからない。俺がやったら奇跡が起きるかも、ではなく。その状況になってはじめて気がつくものもある。ということで、おそらく人間に必要な現場対応能力というのは、やってみることをやってみないと身につかないのではと思うし、自分の息子がなにかをやってみたいと言ったときには、それは無理だろうとは言わず、可能な範囲でやってみさせることが大事だなぁなどと随分壮大な話にまで持っていくのであった。
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