makito's voice

2013年10月07日
軽井沢

  • 個人的なノスタルジック風のグルメ日記です。すいやせん。
  • 軽井沢に行ってきました。自分にとっては、もっとも親父との記憶があるところかもしれないすね。ここ数年いろいろあって、オフクロが行っておきたいということもあり、自分も自分の息子があの場所にいるところを見たい連れてというような気持ちもあり。とはいえ、嫁も息子もなんや思い出巡りにつきあわされてわけわからんかったろうとは思いつつ。当時、手に入れた土地に何度と無く通った我が家。当時は国道17号と18号、碓氷峠とか通って早朝から車で移動。クーラーも無い時代で帰りの渋滞もひどかった記憶がある。最初の頃は楽しくも無かったし、林の中で過ごすことの気持よさなんてわからなかったが、草を刈りかまどを作ることを憶えたころから楽しくなっていった。その場所はいろいろ様変わりしていたけれど、湿った空気と土と木の匂いはそのままだった。
  • 写真30枚。懐古主義も極まれりだが、実のところグルメ日記のようでもあるw あいにくの雨だったが、昼過ぎに出て姉貴やオフクロを拾って高速をひた走る。2時間で碓氷軽井沢。最後に行ったのはいつだったか記憶も曖昧だが、高速が出来て本当に速くなった。スムーズに到着したこともあり、軽井沢駅近くの八百屋、パン屋、腸詰屋などで買い物してから、レンタルのコテージにチェックイン。ここでBBQという案もあったが、息子が大好きなエンボカの本店にはやはり行かぬわけにはいくまい。いや自分が行きたいんですよもちろん。代々木上原のエンボカも素晴らしく美味しいが、生地はこちらのほうが良いように感じた。生ハム、ピクルス、チーズの盛り合わせからスタート。ブルーチーズの状態がすごくよかった。息子は、生ハムとマルゲリータがあればそれで良いと、なにやら老成したようなことを言うw それにしても、移転する以前の本店の時に来てみたかったという気持ちはあるなぁ。

    手軽なコテージを借りました。台所や風呂もあって便利。

    エンボカ旧軽井沢

    楽しい宴

    ハモンセラーノとイベリコ。黒豚と白豚

    チーズ達。ブルーチーズ最高

    牛蒡のピクルスが何気にうまし

    サラダ。葉っぱが肉厚。

    全部茄子。サワークリームみたいなチーズをつけて

    ワインも呑みますよそりゃ

    マルゲリータ。トマトの酸味を活かしてます

    マリナーラ

    れんこん。こういうのが美味いのがエンボカのよいところ

    クアトロフォルマッジョ。混ざってなくて4分割で良かったような...

  • 夜はコテージでのんびり...できたのかはわからんが、腸詰屋のソーセージが実にうまかった。エビス飲んで就寝。駐車場の切り株にナラタケがうまそうに生えていたが、この時点で特定できなかったので結局そのまま。汁にしたらうまかったろうな...(悔w

    ツイッターで尋ねたらナラタケだそうです。うまそう...でも怖いw

    旧軽井沢は腸詰屋だらけだったが、実際かなりうまい。

  • 朝起きて珈琲を淹れる。思ったより寒くもなく、高原な感じもそれほど無く。昨晩手に入れた食材で朝食。そして思い出の場所へ移動。いろいろと変わっている部分もあったが、記憶が蘇るようでもあり。感慨があるようでもあり、無いようでもあり。親父が亡くなり、失った土地は、知らぬ誰かのものとなっている。最後に来た時もそうだったが、誰かの別荘が建っている。かまどを作ったあたりの石はそのままでもあるようだった。周辺で珈琲でも入れるかと思ったが、どうやら荷物にそのための道具が無い...。結局コテージに忘れていただけであったが、あれこれ偲んでみたり写真を撮ったり。当時は、山の中にいる!という感じがしたものだが、今は別荘も増え、電線が視界に入り、小さな清流も水が枯れていた。車もあちこちに停まっていたり。とはいえ、匂いはそのまま、そして溶岩のような石と腐葉土が混じったような土と、そこに生える植物やきのこは当時のままではある。最近は自分も山登りをするようになったので、このあたりの林ってのは非常に優しい感じの場所だなと思う。

    どこだっけ...

    このへんかしら...

    当時のキャンプ道具と記念撮影

    山に比べると優しい場所

  • ガスっていて浅間山はちっとも見えなかったが、鬼押出し園を歩いてからコテージに忘れ物を探しに寄って旧軽井沢へ。あぁそうそう、途中で渋滞を回避して入った道にパン屋があって、こういう発見は楽しい。旧軽は日曜だけあって賑やかだった。今はなきSONYプラザや中軽井沢の西武が好きだったなぁ。河内庵に行ってみたかったが満席だったので、牛飯やらステーキ丼を。よく食ったなーしかし。そして30年以上前に自分も楽しんだ、らくやきを息子にやらせてみる。ソフトクリームを茶色で塗ってうんこにするんだと言っていたが、仕上がりはチョコレートって感じで案外うまそう。旧軽の通りに入ってすぐ左手の鶏肉屋がまだあって嬉しくなった。ここで鶏肉を買って、あの場所で焼いてカレーにしていた。そのときの、肉を焼く匂い、野菜が煮えていく匂い。これは今でも強烈に自分を支配しているかもしんない。ここは丸鶏も焼いていて、結構繁盛していた。こういう店はいつまでも残って欲しい。帰路につき、横川PAでおぎのやの釜飯。変わらぬ味だった。あぁわさび漬けをもっと食べたくなる。

    鬼押出し園

    懐かしい景色

    これはテングダケ?

    道を間違えた結果見つけたパン屋さん。

    旧軽へ。賑わってました。

    牛すじ。味が濃すぎか。

    ステーキ。ソースがちょっと強いかな。

    らくやき

    鳥屋さん。素晴らしい。

    おぎのやの釜飯。変わらないなぁ。

  • コテージで過ごしながら、当時の記録を残したノートに書かれた自分の言葉をいくつか読んだ。無邪気というか無知というか。当然ではあるが、未来を知らぬ者の言葉。軽井沢は近くなった。相変わらず良い場所であるし、また来るかも知れない。しかし、なんというかもう一度未来を知らぬ者に戻って、新しい思い出を作っていかないといかんなとも思う。どこかに場所を構え、孫の孫の孫も訪ねてこれるようになれたら良いとも思うし、それは別に自分の所有ではなくてもいいようにも思う。いつまでも心地よい日本の場所が残ってくれたらいいなぁと思う。