makito's voice

2013年10月29日
新井先生

  • 足立区立竹ノ塚小学校の同級生が連絡をくれた。

    3年生の時の担任の先生と会うから集まろうということだった。
    その先生は新井先生。

    自分は、生まれてすぐ医者に「この子は3日持たないかもしれません」と
    言われたらしい。母親はいろいろ食事など気を使ってくれたらしく、
    いまや3日が49年にも伸び、もうすぐ50。日々、オヤジやジーチャン
    よりも長生きをし始めている。感謝である。

    子供の頃は身体が弱かったようで、よく病気になっていた記憶がある。
    食物にも好き嫌いがすごくあった。というか気持ち悪くて食べられんかった。
    なんの話かというと、新井先生は体育の先生で、自分のクラスが初任だった。
    快活な先生だったと覚えている。体育の時間に、足は遅い、跳び箱も飛べない
    運動神経ゼロな自分に、ゲキを飛ばしてくれたように覚えている。

    そして「今は体育が苦手だけど、オトナになったら体育の先生になる
    なんてことだってあるかもな」というようなことを言っていたのを
    覚えている。その時は、そういう慰め方があるのだなくらいに受け取って
    いた。実際、その頃溶連菌性肺炎なんかにかかって長く休んだ覚えもある。

    卒業式の日に、その先生は「自分が初めて持ったクラスでしたが、すごく
    びっくりしたことがありました。授業中に、立ち上がって"変身!トゥ〜!"
    とやった生徒がいたのです」→一同爆笑→「それは山村くんでした!」→
    みんなに見られて恥ずかしいし泣きそうな自分。

    そんなこんなで、良く覚えています。

    最近、よく思うのです。自分がドラム講師とかやっていて、
    「オラー!テンポ◯◯◯でたたけ〜!」
    なんてやってることに。体育そのものではないけれど、走るのも
    同学年男女含めてビリ、運動からっきしダメな自分が、多少なりとも
    身体を動かすことを教えているなんて、こりゃ奇跡だなと。

    新井先生に会ってこれを伝えるのが、少し楽しみです。
    先生はすっかり忘れていたりして。でも、
    変身!トゥ〜!とやったら嫌でも思い出してくれるかなぁ。