makito's voice
著書紹介など


「CDでわかる ドラムス&パーカッション【図解】事典/ヤマハミュージックメディア刊」

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<出版背景>

 ドラムやパーカッションなど打楽器のことを知らない人や初心者の方々に向けた図解事典をお手伝いさせていただきました。ヤマハミュージックメディアといえば「音楽の正体」という名著があります。テレビの番組にもなった、とても素晴らしい内容でした。事典とか図鑑っていうのは、ああいう体裁が心をくすぐりますよね。写真を眺めながら、何かを調べたりっていうのは面白いなと思います。今回の企画は、あくまで楽器を知らない方や入門者に向けてのものということでしたが、それってある意味専門的なことをバラバラ並べるよりも難しいと感じます。また、最近の打楽器ショップにはありとあらゆる民族楽器が並んでいることも珍しくありません。事典という名でありながら、楽器屋で見たものをもういちど調べてみようと思ったのに載ってない...なんてことになるのはなるべく避けたいと思いました。

<制作にあたって>

 実はこの制作、もう一般の会社はお休みに入るであろう年末の時期にお話をいただき、締め切りまで1カ月無いという状態でした。まぁある意味正月休みの方が捗るかもしれないということで、鋭意頑張らせていただいたのですが、コンテンツが決まって原稿を提出した後、制作が進行するに従って、内容をより増やそう、ムックから書籍にしよう、CDもつけよう、と変化していきました。あぁこういう裏事情って書いたらイケナイのかな。でも、なにが言いたいかと言うと、この本は「こういう形で出たがっているのかも」なんて思ったりしたのです。私個人的にも、そもそも制作期間が短い中で切り捨てざるを得なかった部分を盛り込めるならばそれもまた良いことと思っていましたが、それゆえにこの本は「なんだか不思議なバラエティ感」があるなとも思います。原稿はなるべく平易に、CDも一般の方に聞き取りやすいやすいようなものを心がけました。

 今回の制作は、同社から出版させていただいた「ドラム・グルーヴの技」を担当された木杳舎の土屋さん、そしてかつてエレクトーンやDTMの出版でお世話になったヤマハミュージックメディアの大橋さんのお力で出版に辿り着くことができました。またいくつかのパーカッションの撮影や録音、そしてドラムサークルの記事にはケンミュージックスタジオ、リズム教育研究所およびパーカッショニスト石川武氏の協力を頂きました。土屋さん大橋さんは写真の手配や撮影にもご苦労をおかけし、あらためてパーカッションの幅の広さを感じた次第です。

 演奏や撮影、また内容校正には、パーカッショニストmayumi(私の嫁)に協力してもらいました。彼女はキューバやブラジルにも行っているので、楽器の発祥や説明の難しさをアレコレ指摘されました。また、ドラムマガジン関係でいつもお世話になっている編集S氏にも撮影協力をお願いするなど、これまたいろいろな方々のおチカラが混ざっております。

 すでにドラムやパーカッションを演奏されている方というよりも、この本を見た人が、なんだか賑やかで面白そうだな...やってみようかな...と打楽器人口が増えることを願って。そんな本です。


以下、コンテンツです。

『CDでわかる:ドラムス&パーカッション【図解】事典』

ドラムスと約40種類のパーカッションを一挙掲載!
◆第1章:ドラムス編
◆第2章:エスニック・パーカッション編
◆第3章:キューバン・パーカッション編
◆第4章:ブラジリアン・パーカッション編
◆第5章:その他

ヤマハミュージックメディア刊