2009.08.03〜04奥多摩 鴨沢〜雲取山〜長沢背稜〜長沢山〜天祖山〜東日原

このところなかなか日記の更新もままなりませぬが、先日、初のツェルト山行をしてきましたよ!私的に行きやすい丹沢はテント幕営禁止な場所がほとんどで、試すとなると奥多摩。そしてせっかく幕営するならやっぱ東京都最高峰の雲取山と、エッチラホッチラ始発に乗り込んで行ってきました。ツェルト泊となると、シュラフや調理器具、食料、着替えやライト、2リットル以上の水など、なんだかんだ荷物が増える。私の場合、テントは重い&資金不足でツェルトになり(本来こんな使い方をしてはいけません)、シュラフも人からいただいたもの、ザックは最初に買ったMILLETの25リットルにギリギリ詰め込む。そういう感じで、今や流行のUL(ウルトラライト)なスタイルになんとなく似た、ウルトラチープな様相になったのでした。なんとか一眼デジカメも含めてザックにすべて収まり、さて出発!


いつもは家の前で出発時の1ショットをデジカメで撮るのですが、ザックをしっかりパッキングしていたので、開けるのがめんどくさくてそのまま駅へ。後で考えると、ここで写真撮っておけば良かったんですな。さて、始発には平日でもやはり登山スタイルの人がチラホラと。いつも思うんですが、結構年齢高めの女性も多いですな。山に行くと軽快&ハイスピードで歩いていたりします。うーむ凄い。この日は天気も良くなくて、まぁ天候&体調次第で泊まるかどうしようかと思っていました。で、青梅線に乗り換えたあたりで、備忘録を兼ねたexif収集という感じでデジカメを取りだしワンショット...と思ったのですが、なんだか電源が入らない。あれ?あれれ?うぁぁぁ!そうだ!荷物を軽くしようと思って予備のバッテリを積まない代わりに、フル充電しようとして充電器に入れていたんだった!いつもなら、バッテリケースのふたをあけっぱなしにして置いておくとか、間違えないようにしておくのに、やらかしてしまいました。結局、ただの重たい精密機器となり、まぁ今後の山歩きの荷重トレーニングに役に立ったかもという状態。今回の写真はすべてiPhoneなのですが、あれはまたバッテリの消耗が激しいので、こまめに電源を完全にオフして、時間を調べる旅にいちいち再起動させました。アホですなまったく。


奥多摩駅に到着。しかし30分以上待ち時間あり。バスには一番乗り、結構空いている。鴨沢で降車し、いざ歩かん!鴨沢〜七ツ石山のルートは、急登はあまり無く、とにかくゆったりと長く歩く。こういうのは好きだな。本当の山屋には物足りないのかもしれませんが、まぁ素人なんで。途中かなりガスってきたり息が上がったりでしたが、まぁコースタイムレベルで七ツ石小屋まで。この小屋の近くの水場は素晴らしい。まき道で石尾根に出て、ヘリポートを経て奥多摩小屋へ。あぁこのあたりがテント場なんだなーと思いながら。なかなか気持ちの良い場所です。ただ天気は依然良くなく、雨はどうかなという感じ。とりあえずここはひとまずの目標地点でもあり、帰るならばここで引き返そうと思っていたので、のんびり飯。ポットの湯は熱々で、味噌汁も珈琲も超簡単。他の登山者の方とあれこれ話しながら超ノンビリしていると、バスで一緒だったトレラン女子3人組が軽快な足取りで降りてきました。もう雲取山まで行って帰ってきたとのこと。「ここから30分程度ですよ〜」「いやいや、そりゃ君たちの脚だからでしょ」「これから奥多摩駅まで降りまーす」てな感じで感心していると、ちょっと晴れ間が。どうしようかな、雲取山まで行こうかな帰ろうかな...よし、100円玉をほおってオモテが出たら頂上へ行こう!ポーン!......。オモテ。.......。

奥多摩駅到着。今回以下すべてiPhoneの画像。

鴨沢から登ってます

ポットのお湯は熱々で便利ではある

奥多摩小屋周辺。さて上がるか下るか...。


ということでしばし進みつつなんだかんだで山頂へ。誰もいません。山頂独り占め。天気は悪く、遠くの山なんてなんも見えず。ガチョーン。まぁ一眼で撮影もできないしちょうどいいや、ケッ。それにしても避難小屋も誰もいません。ここに泊まるかとも思いつつ、まぁやはりツェルト泊を試さないと...ということで雲取山荘へ。このあたりの原生林は素晴らしいなと感心しつつ歩く。テント場300円を申し込んで、水場を借りる。この水もうまい。あぁ水が豊富にあるってホント素晴らしい。ツェルトはそれほど手間もかからず張り終えることができて、自作の内部ポールもバッチリ。なかなか居住性アップ。晩飯は山荘で買ったビールと味噌汁に高野豆腐をぶちこんだもの。夜中は風が強くなったりちょっと雨が降ったり鹿がゴソゴソ来たりしましたが、結局グーグー寝ました。

雲取山頂上!しかし誰もいない...

曇ってます。なんも見えません。

しばらくすると一瞬晴れ間が...

雲取山荘

水うめぇ〜

ツェルト泊

まぁなかなか快適です

自作ポールもなかなか良い


4時に起きて外に出ると、大量の鹿がザザザっと逃げる。少し明るくなり始めた空を見ながら、朝飯はコーヒーとチーズとカロリーメイト。ツェルトは少し湿っていた程度で、撤収も早々に。5時過ぎに一度七ツ石山方面に歩き出しましたが、なんか身体も軽かったので、長沢背陵に進路変更。このあたりは本当に素晴らしいなー。段々と日が差してきて、青空も登場。熊は恐いが、鈴をつけて歌を歌ったり声を出したりしながらモクモク歩く。朝露で体中が濡れるけれど、気持ちよいことこの上ない。途中、見晴らしの良い場所で雲が下に見えて気持ちよし。軽く済ませた朝飯の続きをどこかで取ろうと思いつつも、気持ちよいのでズンズン歩く。いつしか長沢山に到着。あとは、ここから少し進んでから下山なのでここで飯をと思うが、写真を撮っている時点でなにやら蜂が多く絡んでくる。ちょっと嫌な感じ。じっとしてみてもダメだったので、ウガー!と憤慨しながら次のポイントまでと思って歩く。しかし、段々道が険しくなったり、蜂は更に増えてきたりで、どうにもならない。「ウワーもうなんとかしてくれこのハチ〜ハチ〜ハチ〜」と思うが、行けども行けどもハチ。追われるようにして歩き続けること3時間、天祖山を越えた後の無人小屋に入ってようやくひと落ち着き。早煮ペンネ+味噌汁。

早朝の山の気持ちよさ

一時、とても良い天気でした

長沢山到着。しかし蜂が...。


急激に雲行きが悪くなってきたのと、下山する東日原鍾乳洞のバスの時間も迫ってきたので、これまた早々に出立。しかしここからがまた長かった。とにかく下る。下る下る下る。緩くなったり急激になったりしながら、とにかく下る下る下る。道が悪いところも少なくない。膝に来る。ヤバイ。休みつつ進むが、なんにせよ道が続く。しかも勾配がマジキツイ。膝が痛い。まだなのかまだなのか。ウワーまた蜂が来た!と思いながらひたすら歩く。バスの時間には間に合うのか...まぁ次のを待てば良いとは思いつつ、やっと林道が見えてきた。しかし見えてきたがまだある。「ここから急坂注意」という看板。うへーまだあるのか。そう、後で聞いたらば、ヤマセン(私の山の先生)曰く「膝クラッシャー」なルートらしい。なんだよ誰か先に教えてくれよ(泣)とかいいながらなんとか林道へ。バスの時間まであと30分。小走りで歩く。なぜだか膝の痛みも無くなっている。結局10分前に着いたので余裕もあった。バスはほどなく市街地に。ようやく携帯の圏外表示が消え、その途端何通ものメールが届く。奥多摩駅に到着して5分で着替えをして、電車に乗る。3時間弱後、明るいうちに家に着き、息子と風呂に入る。あぁ風呂って気持ちいい。今回は、ツェルトを試せて良かった。そして長沢背陵、ほんの一部だったが歩けて良かった。そして、早朝の山の素晴らしい魅力も知ることが出来た。100円玉がオモテになって良かった。

やっと林道に出た...

家路につくとやはりホッとします

(2009.08.08日記より転載)

( 2009/08/04 )