2009.08.18〜20北ア 栂池〜白馬岳〜白馬鑓ヶ岳〜不帰ノ嶮〜唐松岳〜八方大池

「しかし私は、自分を最も力強く蘇らせ、私に新しい力を与えるものは毎も自然であることを感じている。」田部重治『山と渓谷』。まさに至言。


家族と仕事を3日間ほったらかして行ってきました北アルプス。朝日岳に一度行ってみたいと思ったのがきっかけでしたが、日程やコースの関係で栂池から上がって天狗原〜乗鞍岳〜白馬大池〜小蓮華山〜三国境〜白馬岳〜丸山〜杓子岳〜白馬鑓ヶ岳〜天狗平〜天狗ノ頭〜不帰ノ嶮(ふきのけん:不帰キレット)〜唐松岳〜八方山〜八方大池と歩いてきました。山好きな方ならば、よく知られたコースだと思います。いやぁ気持ちよかった〜!ほとんどは辛くて苦しく心配や不安をどこかに感じつつ、山の空気、太陽、水、風、土、岩、石、砂、木々、草花、広大な景色、行き交う人々、そして湧いてくる様々な想い、回想、葛藤、妄想、反省や感謝と対峙しながら歩く。こんな贅沢があるでしょうか。風呂にも入らず、日中は焼けるほどに暑く、朝方は寒いほどのツェルト泊とリゾートな旅の要素は一片もありませんが、山を歩き、山で眠ったものが見ることのできる景色、気配、そのすべての感慨は、多くの山好きの方々の語るところの入口に立たせてもらった感じです。さぁこのエネルギーを日々の活動に注ぎたいものだ!以下、写真ダラダラ連続になります。ちなみに、一部を除き、クリックで大きな画像(横長画像は1920pxまで拡大可)になります。間違ってもクリックしないように!

栂池自然園へのゴンドラに乗って登山開始。奥に見える山々を目指して。

樹木の間を行くと、岩場が多くなり森林限界へ。

比較的登りやすいコース。この先に乗鞍岳。

乗鞍岳を越えると白馬大池。綺麗です。

稜線を歩く。一度やってみたかった。

白馬岳を目指して。すこしガスってきたり。

歩く旅に山容に変化あり。

そろそろ白馬岳山頂?

山頂に到着。このあと村営頂上山荘でテント場を借りる。

翌朝。テント場を撤収し唐松岳を目指す。

山で眠るともれなくついてくる朝の爽やかな空気と景色。

白馬岳を出て、杓子岳、白馬鑓ヶ岳へ。

振り返ると白馬岳が。

白馬鑓ヶ岳山頂。後ろに見えるは剣岳?

コーヒーを沸かして乾杯。

鑓温泉に後ろ髪を引かれつつ、天狗平を越えて不帰キレットへ。ここは天狗の大下りという急な下りの始まり。

先を行く夫婦の登山者。赤いザックが米粒のよう。

注意ったってね...。

とにかく登る。考え出すと恐くなる。

断崖絶壁的な。うわ、どこにつかまって登る?ビビる。

高所恐怖症でした私。心臓バクバクしながら核心部分を乗り越えつつ。

うわーーー!ションベンちびりそう!落ちたら間違いなくあの世行き。なんでこんなとこ来ちゃったかなー。

とはいえ先行のご夫婦がいることの安心感もあり、ようやく唐松岳。あまりのヨレヨレ具合に他の方が撮ってくれました。

唐松岳もテント場を借りる。夜は風も無く雨もなく。翌朝は雲の多いご来光でしたが、色合いの変化が素晴らしい。

昨日のキレット3峰も良く見えます。

テント場。オレンジ色のツェルトが我が家。

テント場から正面、西側にそびえる剣岳?

今日は良い天気の唐松岳。

八方尾根を下山。歩いてきた白馬連峰を疑似パノラマで(2998 x 600px)。

そろそろ雲の中へ

八方大池は、ちょうど鏡になるタイミング。

(2009.08.21日記より転載)

( 2009/08/21 )