2010.02.05奥多摩 親川〜雪山歩き

3ヶ月ぶりのお山に行ってきました。奥多摩駅からバスで鴨沢西下車。そこからお祭〜親川へと歩いて登山口へ。目指すはデンデーロ尾根と呼ばれる丹波天平つうところ。最近、いろいろ登ってるんですか〜と聞かれたりするのだが、ジブンまだ初心者すから。この3月でようやく一年なんすから。ま、冬山は初めてなのと、ひさしぶりなのでゆっくりゆっくり歩くことピークハントも距離も課さないこととして、とにかく歩く時間を楽しみ先を急いだり焦ってはいかんという方針を心に刻みつつ。金曜日で冬だからなのだろうか、奥多摩駅には登山客もそれほど多くなく、鴨沢行きのバスは乗車4人。鴨沢で3人降りたので終点の鴨沢西で降りたのは自分ひとり。結局そこから下山まで誰にも会わなかったというくらい山は静かでした。親川バス停から登り始めると、すぐに雪道になる。天気は最高。誰もいないとはいえ、道にはしっかり踏み跡がある。

奥多摩駅バス停すいてます。

冬の景色。

冬の景色その2。

天気も良く気持ちイイ。フレア出てますけど。

のんびり歩く。


冬山は空気がシンとスッキリしていて気持ちが良い。ホイホイ進んだが、しばらく行くと「崩落のため通行止め」とある。ギャフン。どーすっか。引き返して林道経由で上に行くか...しかし踏み跡はバンバン続いている。本来こんなことしちゃいけないんだが少し進んでみる。多少道が荒れたり崩落している箇所があったが、なんつうかこの時点でデンデーロに向かうのとは違う巻き道に入り込んでいた。西側にひらけた斜面をテクテク歩く。実に気持ちイイ。そしてそろそろ引き返すべき地点と判断し、来た道を戻るのだが、途中で尾根側に登る道を行ってみたりまた戻ってみたりと、所謂散策状態。熊よけでもあるまいが、ショパンをiPhoneのスピーカーから流してみたり歌ったりしながら大いに歩きたっぷり楽しんだ。昔からそうなのだが、道を歩いていても「あと1m横にずれたら風景はどう変わるのだろう」「あそこに見える平らなところに座ったら気持ちいいのかな」なんていう気持ちは、歩いているときでないと叶えることはできない。いや、目標地点や時間の目安があれば歩いていたって同じことなんだが。思いついたことはなんでも気が済むまで試しながら歩く。こんな些細なことが、自分にとってはとても大きな遊びになるから便利な性格である。

あれ。通行止め。

ちょいと散策。

タフボーイ1リットルは便利。お湯でおにぎりを食う。

雪が深いところでは靴を換え軽アイゼンとスパッツ。スパッツって見た目好きじゃなかったが、なんか気持ちいい。


13時を回ったあたりで本格的に戻り道へ。下に車道が見えたところあたりから踏み跡に任せて歩いていたら、どうにも全然西の方に降りてしまった。山に登るたび、自分はたぶん道に迷い易い性格なのだろうと思っていたが、どうやら証明されたようだ。今までは、多くの登山客がいるから自動的に修正されていたに過ぎない。雪のある状態、温度と体感とウェア、アイゼンでの歩行、自分の行動癖など良いテストになった。山にいるときは動いているから寒くないが、バスを待つ30分でメッキリ冷える。風邪ひきそうだったので奥多摩駅近くの立ち寄り温泉にゆっくりつかって、蕎麦屋でビール。身体にいいのか悪いのか。帰りの電車は熟睡。こんな楽しみ方も良いものだな。

のんびり戻る。14時を過ぎて風の具合が変わってきた。

ここはどこ?親川より丹波よりのバス停に降りてきた。

冬の山は想像以上に気持ちイイ。また来よう。

風邪ひきそうだったので風呂に入り、ビール。正しいような正しくないような。


データ的なもの。モンベルバーサライト50はフレームを取り出すと7〜800gくらいになる。UL界の先輩諸氏がやっているようにマットをフレーム代わりにして使ってみたが実に良かった。行動中はフラッドラッシュスキンメッシュ+キャプリーン1+R.5で非常に快適。ハードロックは雪の中でもバッチリ、足の裏で地面を捉える感覚が強くて歩きやすい。GK47はここに着て急速に足に馴染んできた。膝の痛みは無いが、ハイカットの方が左足首への負担が大きいのは個人的特徴なのだろうかなー。タフボーイは家についても熱々の温度が保たれていた。ヤマセンにもらったT's Stove+自作風防は試すこともなく次回へ。

(2010.02.06日記より転載)

( 2010/02/05 )