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2009年04月27日
膝SOS 〜塔ノ岳と大倉尾根〜
また丹沢に行ってきました。前回雰囲気がわかったので、今回は少し長く歩こうと。大倉から三ノ塔に登って前回下山した烏尾山を越えて塔ノ岳へ行って、時間を見て小丸や鍋割山も視野に入れつつ、大倉尾根、通称バカ尾根を降りてみたいと思ったのでした。大倉へのバスは早朝からあるので、時間を多く取ってゆっくり歩けないものかと。なぜかと言えば、夏までに小屋泊でもう少し高いところにも行ってみたいなぁとか。ところがどっこい今回はかなり辛い登山となりました。おそらく今後の膝人生にも影響が出ちゃっただろうなぁ。
7時過ぎに渋沢に着き、すぐにバスに飛び乗る。天気も素晴らしく良く、天気予報では18時から曇りということではありましたが、こりゃ暑くなるかもくらいに思っていました。大倉から三ノ塔に登る道すがら、新緑を楽しんだり山椒の木を見つけて花山椒を探してみたり、ちょっと良い景色があるとあちこち写真撮ったり。まぁのんびり登りましたが、三ノ塔へはよくあるコースタイムレベルで到着。しかしながら、家を出たときから右足のくるぶしの痛みがあり、これは前回も帰りの頃になったものの、登るにつれて痛くなってくる。そして左足の膝もなにやら辛い。あぁ、やっぱりまた出てきちゃったかと思いつつ、三ノ塔で少し靴紐や靴下の具合を調節。そして歩き出そうとしたら左膝が確実に痛い。アララ。休んだ間に気が抜けたかと思うが、烏尾山に到着するころにはちょっと無視できない痛み。かばいながら歩くが、その後クサリ場で右足から着地して左足を曲げたらイテテテテ!あちゃー。ちょっと歩いてみるにも、下るにも登るにも痛い。うわーん。今からまた烏尾に戻るか、いや、前回の下山ルートは結構厳しい。大倉尾根の方が整備されていて良いのではないか。とにかくそう思って、塔ノ岳まで向かう。
清々しく三ノ塔山頂へ
雲が出始めるが、まだ富士山が見える。一ヶ月前から緑の色が増えている。
同じ山でも違った趣
なんか曇ってきた
このクサリ場降りたところで気を抜いて左足イテテテと...
三ノ塔頂上では気持ちよかった天気も、みるみる雲が出てきて、雨粒がほんのりパラパラ。テンション下がる。テンションが下がると体力も落ちる。膝も痛いしくるぶしも痛い。くるぶしは、タオルをあてがったりしてだいぶ良くなったりもしたが、膝はどんどん厳しくなる。歩くのも遅くなる。雨の頻度が上がる。うんざりするほどの時間が経って、ようやく塔ノ岳。見晴らしは素晴らしい。あぁ、あれが三ノ塔か。あそこからこの足でなんとか来たなぁ。遅い昼飯を食って、膝にテーピングをしてみる。全然良くない(笑)ちょっと歩くのも痛いのだが、なんだか「すみません〜シャッター押してもらえませんか〜」と何人にも頼まれ、その都度ビッコをひいて歩く。ヒョウが降って、だいぶ寒い。雨具も、着替えも重ね着用の防寒服もあるので心配はなかったが、やはりテンション下がる。
なんとか塔ノ岳へ
曇ってるしヒョウが降るし寒い。
ノンビリしてられないと支度
冷え切った缶コーヒーを飲んで、ヤマセンにメールをした後、早々に休憩を切り上げて支度をする。そう、これから下山だ。7km近く尾根を降りていかなきゃならないが、まぁ焦らず人の半分のスピードで降りてもまだ日は暮れない筈だと考える。しかし、歩き始めてみると、木の階段がキツイ。整備され階段になっている箇所がとても多い。左膝をまげて降りることが辛いので、とにかく一段一段下りるしかない。牛歩。いや、牛より遅いかも。ケアしながら歩いていても、足下の状況でふいに左膝を使おうとしてしまうとイテェのだ。あ〜もうどんだけ階段降りるんだよと思いつつ、これを登りで行くのもそれはそれで辛いなぁと思ってみたり。足への負担は下りの方がキツイが、登るのは心臓バクバクになるだろうなぁ。
うへぇ〜階段が続く
追い抜いていく人の中に「大丈夫?かなり辛そうねぇ。テーピングしようか?」と言ってくれる人などいて気分的に救われる。数々の階段と岩場というかガレ場というのか、そんなところをひとしきり通ったあと、もうダメだ!登山靴を脱ごうと決心する。下山後の歩き用に履き慣れたスタンスミスをザックに入れてある。ここから先は、激しい場所はあまりなさそうだし。履き替えると、何とも言えない安堵感。滑ったり足をひねったりには気を付けないといけないが、牛歩だからあまり関係ない。時折なだらかな地面に出ると、少し快適に歩けたが、行けども行けども登りも下りもある。もういい加減いい場所何じゃないかと思っていったところに大倉バス停まであと4kmの標識。まだ半分も来てないのかよ...。ヨヨヨ。
靴を履き替えて歩く
雨の湿気が回り込んでデジカメがソフトフォーカスになってしまった頃、傾いてきた陽が山の中に差し込む。何も考えず自動的に歩くのみの状態の中、少し気分が上がる。なんにしろこれが今日の登山なのだと思うと、なんだか悪くないという気さえする。牛歩故に、山の空気や景色が身体に入り込んでいる。人間には咀嚼できるスピードというものがあるのだろう。そうして、バス停はまだなのか〜と思わなくなった頃に、ようやく人家が出てきた。夕陽に照らされた山は、憮然と、そしてふてぶてしく「なんだい、帰っちゃうのかよ」言っているようだった。夕焼けが綺麗で、山の麓の家々では夕食の準備をしているような気配だった。バス停に着くとちょうどバスが待っていて、トイレで顔を洗ってから乗車。駅前のマツモトキヨシで塗るタイプの痛み止めを買う。電車の中で爆睡し家に着くころには、階段はやはりキツイが、歩くのはだいぶラクになったようだ。あ〜疲れた。膝のことはこれからまた調べて行こうっと。あぁそういえば、ドラムやってるせいか、今まで足首はあり得ないような挫きかたしても平気だったりする。左膝が痛くてもドラムは全然大丈夫だしな。ま、減量して周辺の筋肉を鍛えるとか、なんちゃらパンツみたいのを履くか...。
カメラが湿気でソフトフォーカスに
今回は苦しんだぜ〜!と咆えてみる
山のある風景っていいなぁ
やっとバス停...
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