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<8/10 双六小屋〜雲ノ平〜薬師沢小屋>
明け方、結構結露していて難儀した。今までで一番ではないか。夜中に風が強くなったときがあったので、シェルターの裾を地面にとめたのがよくなかったか。風が吹くと顔にピシャピシャと結露がかかる。昼間との気温差も激しく、一度濡れるとかなり寒い。AM3時過ぎに湯を沸かし珈琲とスープを作り、カロリーメイトで朝飯。化繊のシュラフも結構濡れていた。で、ちょっと散歩して身支度して5時に歩き出そうと思ったが強烈なムンコ便意。ちょうどご来光と重なって写真撮ったりして17:30に双六小屋を発つ。
双六のピークを踏むなんてことは考えるはずもなく巻き道優先。あぁもう巻き道最高。巻き道人生万歳。三俣峠を過ぎるとやや雲が晴れ青空が。やがて鷲羽岳に続く尾根に三俣山荘が見えてくる。ここでちょっと休憩したが、なんとエビスが置いてあった。飲まなかったが、ここで買っておいて雲ノ平で飲めばよかったとあとで後悔...。ここからさらに川沿いに下るようにしながら黒部川水源地標を過ぎて登り返し、雲ノ平へ。この登り返しを避けて岩苔乗越から高天原へ行き雲ノ平には翌日、というのも手だったが、まぁここは登るしかあるまい。しかしまたここでいきなり晴天になり汗ダクダク。水はたくさんあったのでホントよかった。髪の毛もビショビショになる。まぁこれが気持ちいいわけなんだけども。
なんども後ろを振り返りながら、三俣山荘からここまでそのままつながってりゃラクチンなのにとかしょうもないことをブツブツ言いながら歩く。ようやく登り切ってえしばらく進むと、小さな雪渓から水が流れている。今回この水が一番うまかった。冷たくて清冽で、あぁうまい!顔も洗って頭からかぶって超気持ちいい。
この先あたりから、日本庭園と呼ばれている場所になるはず。道はなだらかになり、木道も現れ、水晶岳、薬師岳、黒部五郎岳など眺めながらゆっくり歩く。雲ノ平山荘やテント場も見えてくる。噂には聞いていたけど、本当に離れてるなぁ。祖父岳の横を通り過ぎ、北に迂回しながら雲ノ平山荘へと近づく。祖父岳あたりから雲ノ平の台地を広く眺めるのは実に気持ちが良く、ザックを降ろしてボケッとしてみる。日差しも出ていたので結露したシェルターを乾かしてみたり。あの場所にそのままシェルター張りたかったなぁ。
雲ノ平山荘のテン場への分岐に着くと「受付は山荘へ」と書いてある。今日はここでテン泊のつもりだったので、テン場に荷物置いて山荘まで行くという手もあったが、一応そのまま山荘へ。とにかく暑くて暑くてグッタリ。カルピスを飲んで休憩。山荘はできたばかりで綺麗だった。水が不足していて、小屋に泊まる人も水はテン場まで取りに行って欲しいという声が聞こえた。うへぇ。このとき確か12:30くらい。飯でも作るかと思い外のテーブルでザックの中身を出したが、シュラフやら乾かしている間に他の方に話しかけられ、高天原の温泉にいくかどうするか、テン場に泊まるか、それともと考える。
ちょうどこのとき、首の痛みとそれからくる頭痛があまりよろしくない状態だった。体調も悪くないが良くも無い。とにかく暑い。その瞬間涼しい川に降りたくなった。薬師沢小屋までコースタイムで2時間半くらい。カルピスのおかげで脚も身体も回復していて、念願の雲ノ平ではあったが、なにやら歩き出してしまった。歩き出すと、痛みが紛れる。歩くことへの集中と脚のつらさのほうがまだマシだ。
しばらく道は歩きやすくすごく気持ちよかった。しかーし、薬師沢小屋手前の急坂が近づくと、もうこれがしんどくてたまらん。とにかく怪我をしないようにゆっくり歩いたが、やはり下りは苦手だ。荷物も重い。なに入ってんだコレ。てか折立から来たらこれ登りってことでしょ...うへぇ。あとどんだけあるんだろうとウンザリしながらも沢の音が聞こえるようになり、ようやく川が見え、最後のハシゴを降りたときのあの川の美しさ...。素足を川に入れてしばし極楽。この日は薬師沢小屋で小屋泊まり。
その3へ続く。
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